ケンシ@『学び合い』と真正の学びブログ

本の紹介、高等学院の立ち上げ、育児について書いています。以前は、『学び合い』、真正の学び、社会科教育などをメインに書いていました。

やらない力〜担任がダメだと生徒がしっかりする!?〜


大人は何でもダメダメダメダメダメ〜♪
ケンシです!


今日は、やらない力〜担任がダメだと生徒がしっかりする!?〜


について書きたいと思います。


勤務校では、担任がテストの日は黒板に、時間、科目を書くことになっています。
ケンシも初日には、時間、科目を書きました。


そしてテストの2日目、本来なら担任として2日目のテスト時間、科目を前日までに書き終えておくはずがっ!!!








うっかり忘れていました。








あーーっ、
わしゃ、にわとりか!!
と猛省しながら、2日目の朝の会に向かったところ、







生徒が書き換えててくれました。







わあああ!!
ありがとう!!感謝カンゲキ雨嵐!!
と感謝し、3日目分も書かないでいると、








再び生徒が書き換えててくれました。








そして4日目も。


ほかのクラスをぐるぐる見廻りましたが、生徒が黒板に書いてくれていたのはうちのクラスだけでした。
すごいぞ!うちの子たち!!


と思う反面、よく






担任がダメだと生徒がしっかりする







という言葉が頭に浮かびました。


あれ、ケンシダメダメ?


と意気消沈しましたが
担任がやらない力を大切にすることで本当はもっと生徒が活躍できるかもしれないなと強く感じました。
(これを適応機制の合理化と呼びます、、、)

チャーミングな課題(真正の学び)は盛り上がる


パワプロで好きなのはダイジョーブ博士
ケンシです!


今日は


チャーミングな課題(真正の学び)は盛り上がる


について書きたいと思います。


以前、「選択授業のお団子課題」について書きました。
選択授業のお団子課題とは、


「授業を受けたい!」と思った子がとる選択授業において、意欲・能力がある生徒が集まり、セオリー通りに「1番早い子が15分でできる課題」をだすと、みんながお団子のように固まって15分〜20分くらいに課題を達成し、ネームプレートを動かしに来る現象


です。


この現象を解決するために


1、2人しかわからない課題


の大切さを以前書きました。


が、それ以外に


チャーミングな課題


も有効であることに気がつきました。


チャーミングな課題とは、『学び合い』熟達者の方がおっしゃっていた課題で


思わず考えたくなるような課題


です。


倫理の時間に生徒の反応を見るとこの課題が作れたんだなぁと実感した授業がありました。


本校では、ウェブ教材を導入しているのですが、回線のつながりなどから生徒からの不満が溜まっておりました。
実際に私の担任している2年生からも、不満の声が上がっていました。


そこで3年生の倫理の授業で







ウェブ教材にお金を払いたくないという後輩(実話)に対してどんなアドバイスをかけますか。
倫理の教科書の単語を1つ使い、後輩に対するセリフを作ってください







という課題をだしました。
これがなかなか盛り上がりました。かつ、生徒たちは頭を使っていたようです。


そして「誰かのアドバイスを後輩にしておくわ」
という声かけもしてさらにヒートアップ。


あとから気づいたのですが、これはチャーミングな課題であると同時に


真正の学び


にもなりうるものだと感じました。


真正の学びとは、種々の議論がありますが、タイトルに直接


真正の学び


とつく
『真正の学び/学力質の高い知をめぐる学校再建』フレッド・M・ニューマン(著)渡部竜也・堀田諭(訳)2017年 春風社
を参照すると、


1 構築された知識
2 鍛錬された探究
3 教室の外での学びの価値


の3つの構成条件によって成立する学びです。
知識も使い、仲間たちとより良いアドバイスを探究しながら、教室の外(後輩)で役に立つ。
そんな学びに立ち会えました。


ちなみに生徒が作った回答で、もっとも共感を読んでいたのは、








心配しなくても大丈夫。
一生懸命取り組んで大丈夫になろう。








という主旨のアドバイスでした。
(大丈夫=孟子の言葉)


ユーモアを混じえた素敵なアドバイス
後輩よ、ダイジョーブだぞ!

『イン・ザ・ミドル』から学ぶ詩の書き方


にんにく!にら!にんにく!
ケンシです!
今日は


『イン・ザ・ミドル』から学ぶ詩の書き方


について書きたいと思います。


『イン・ザ・ミドル  ナンシー・アトウェルの教室』(ナンシー・アトウェル著  小坂敦子・澤田英輔・吉田新一郎 編訳  三省堂 2018)
には、







読者が身近に感じられる1人称の声と存在感、情景が目に浮かぶような単純な色を表す単語と知覚に訴える動詞、工夫された題名、比喩表現、リズムを創り出すような繰り返し、共感を呼ぶような終わり方


それで?の法則
→書く目的、ポイント、理由が存在している p175

頭と心の法則
→書き手自身、あるいは主人公が頭で考えたこと、心で感じたことがなければ、読者を話のなかに引き込むことはできない  p179

一粒の小石の法則
→一般論や何かの全般について書くのはやめよう。自分が観察した、特定の人、場所、場面、時間、もの、動物、経験を書こう  p184

メモ書きの法則
→下書きとして書くのではなくて、下書き用以外の紙を使ってそこに落書き的に書くことだ p186


下書きは行間をとる






といった詩の書き方のコツが載っておりました。
このコツを読み、


詩を書いてみてぇ


と思い、ケンシが今住んでいる街について書いてみました。


井上陽水さんの
「なぜか上海」という曲に応える形で


「だから上海」という詩です。






あぁ、高揚感がこみあげる。
光に照らされる白い南浦大橋。
血が体中を駆け巡る。
赤い、僕の血潮のような東方明珠。
夜空の星のごとく輝く上海タワー。
何度も眺めた景色と誓い。記憶が巡る。
大発展を遂げた上海に相応しい男になる。上海のような大成長をこの街で遂げる。
思いのつまった街だから。元気をくれる街だから。
きっとこの街を離れる時には泣いてしまう。
この街が好きだから。







くせぇ!!!
コツを生かして書いたつもりなのですが、なんかくせぇです!

ぷぷ

って感じもあります。
にんにくおろしの中にニラを混ぜてにんにくをかけたくらいくさいですね。


難しい、にんにくで精をつけながら精進します。

『イン・ザ・ミドル』から学ぶ社会科のPBL

見直し!有吉!三方よし
ケンシです!
今日は


『イン・ザ・ミドル』から学ぶ社会科のPBL


について書きたいと思います。


たった4人の授業を受け持っております。
ひたすら見守って


自由に好きなものと地理を組み合わせたプレゼンをしよう


と生徒達の問題関心にあわせた課題に取り組んでもらっていましたが、


譲り渡しをしてみよう!!


と『イン・ザ・ミドル』の影響を受け一念発起!







ブルーナ
→大人が介入し、やってみせ、徐々に援助を減らしていくことを、学びを「譲り渡す」段階なのだと言っています p35








という記述から。



大学で身につけた「ゲートキーピング論」(エイムトーク)
(動機づけ。乃木坂の話をして興味ない子がどう得するか。なんのために乃木坂の話をするか突きつめていく。)
と文献調査(ciniiメイン)
を譲り渡そうと思い、実践しています。


自由にやってもらっているだけじゃ、今までのケンシの課題、ルーブリックの提示の仕方じゃ見られなかったような質の高まりと出会えました。
(乃木坂から学ぶ産業地理など。)


が、これケンシが直接譲り渡さなくてもやり方さえ提示すれば生徒は自由にできたかもしれないなぁ。








大人が介入し、やってみせ、徐々に援助を減らしていくこと







で学びを譲り渡せる子もいるでしょうけど、
やってみせなくてもできる子はいるだろうなぁ。


『なぜ教えない授業が学力を伸ばすのか』
って本がでた一方で
『教師の勝算』『七つの神話との決別』
では知識を教えることの重要性がもう一度主張されていたり、、、


もう一度、なぜ教えるのか、なぜ教えないのか。
自分の信念の見直しが必要だと感じます。

『イン・ザ・ミドル』から学ぶテスト前の生徒への助言

ときめきメモリアル
ケンシです!


今日は


『イン・ザ・ミドル』から学ぶテスト前の生徒への助言


について書きたいと思います。


『イン・ザ・ミドル』(ナンシー・アトウェル著  小坂敦子・澤田英輔・吉田新一郎 編訳  三省堂 2018)のp219に


理解しかつ記憶に残せるように、歴史や理科の文章を読む方法


が載っています。


1 文、イラスト、見出し、ページの横にある囲みなどを、ざっと眺めて頭の中に読むものの概略を描き、思考のスイッチをいれ、長期記憶を活性化させる
2 読みながら書き込む文具を選ぶ、ただしマーカー以外で読みながら重要に思える箇所に下線を引く
3
段落を読み終えたら立ち止まり振り返って余白に以下の記号を書く
✓すでに知っている
☆重要
?質問、あるいはわからない
!面白い、興味が引かれる
◎新しいことを学んだ
4 上記の記号以外に思考を深め、後で思考がたどれるように自分用に余白にメモをする
5 自分の読みを観察する単語をその意味を考えずに読んでいたり、他のことを考えていたりして集中できていない時があればそういう状態であることを意識し、テキストに戻り、うまく読めていないところを読み直す
6 歴史や理科の場合は、2回読む長期記憶におさまるように休憩を取り、2回目には違う部屋で読む場所を変えると記憶に残りやすくなるという研究結果がある2回目には自分の思考の流れも追っていく
7 ここからが最重要2回目を読み終えた後は、テキストを横において書いてあったことを口に出してみる、自分で☆をつけたところや◎をつけた箇所について、覚えていることを口に出して、自分をテストする、どのような出来事、名前、語彙、現象、思考を思い出すことができるのか?もしうまく答えられなければ、読んだものと思考をたどるために、特に☆と◎をつけた箇所を中心に、もう一度ざっと読むか、読み返してみる、それから再度自分をテストしてみる


という7つのステップです。


これ一言でいうと


ときめきメモリアル


だな


と思いました。


自分には関係ない堅苦しい文章であるはずの


ボストン茶会事件が起きた」


という記述に対して、


どんな事件!?
茶会ってリラックスする場じゃないの!?
なんか荷物捨ててる人いるけどーーーー!!!!!


っていう自分なりのときめき方。


そして教科書をそっと置いて


ボストン茶会事件は、、


とクールに説明し記憶に残るようにしていく。


自分だけのときめきメモリアルをつくろう!!
とぜひ生徒にこのやり方を紹介してください!


ややウケを保障します!

読書紹介〜『イン・ザ・ミドル  ナンシー・アトウェルの教室』〜


シャンプーはLux!
ケンシです!


今日は読書紹介『イン・ザ・ミドル  ナンシー・アトウェルの教室』(ナンシー・アトウェル著  小坂敦子・澤田英輔・吉田新一郎 編訳  三省堂 2018)


をしたいと思います。


この本は、教育界のノーベル賞であるグローバルティーチャー賞を受賞した
「世界一の国語教師」ナンシー・アトウェルの実践記録、ライティングワークショップ、リーディングワークショップの指南書です。


アトウェル自身の強い思い、アトウェルと生徒の化学反応に胸が熱くなります。
「人を伸ばす」という真っ直ぐな思いに「教育の原点」を感じました。
そして、日常生活に欠かせない読み・書きに関して生徒達を伸ばしに伸ばす様子を読み、国語の先生がやりたくなりました。
また、自分自身の読み書きのスキルアップや、社会科への示唆など、学ぶことがたくさん!
必読です!!!


以下、綺麗にはまとまっていませんが、ケンシのビビッと来たメモです。



ライティングワークショップは実際に書いている真っ最中の生徒たちをここに観察しサポートししかも教室内で私も学ぶことを可能にする教え方です
私が最初に学んだのは、生徒に自由を与えることは規律や厳しさを損なうものではないということでした。それどころか生徒は自分たちの学習に責任を持ち、それを実行するようになるのです、私も書き手として1人ひとり異なる目標を持つ生徒に役立つ事を教える仕組みをどう作ればいいのか、責任をもって学び、そして教えるようになったのです、P31

ブルーナ
→大人が介入し、やってみせ、徐々に援助を減らしていくことを、学びを「譲り渡す」段階なのだと言っています p35

どうすればいいかを生徒に示し、役立つ助言を与え、自分がしっかり理解した上で生徒に伝えています。生徒が上手に問題解決をしたり、光る文を書いたりすれば賞賛もします p36

ライティングワークショップの両輪は教師の知識と生徒の自己決定です。

ライティングワークショップに向いている人は、
書くことを真剣に情熱を持って捉えている人。うまく書こうと努力を惜しまない人、書くことには人生を変える力があるとわかっている人、若い書き手たちに書き手が使える技を教えられる人文学を愛する人、そして生徒を支えようとする人

私の生徒たちは読み手としての私を知っていて、そんな風になりたいと思っているだろうか、文学が大好きになって文学が生活の1部になるようにしてくれた先生として私のことを覚えていてくれる生徒はいるだろうか

教師が機会さえ与えれば、ヤングアダルト向けから大人向けに橋渡しする本にも夢中になることを生徒たちは教えてくれましたP44

リーディングワークショップは生徒がひたすら読み、私は腰掛けて時計を見ているような自習時間ではありません。国語の教師は読み手であり、批評家であり、ガイドでもあります。毎日読み手達と他の読み手の邪魔にならないように小さな声で会話をします、今読んでいる本について教えて?主人公は何が話の中で問題になっているの?作家の書き方で気づいたことはある?
この本に満足?

教室で毎日20分、自宅でも週に7日、毎日最低30分間読みます。

ただ楽しいだけの読書とリーディング・ワークショップを分けているもの、それは結局のところ、私から生徒への「譲り渡し」だと言えるでしょう  p48

譲り渡し
→自分に合う本や合わない本を決める私なりの基準を説明して、生徒にも自分なりの基準をつくってはっきりさせなさいと言う時。どんな時にどうやって小説を読み飛ばしするのかを語る時。面白くない本はいったん本棚に戻すように背中を押す時、この本を読もうかどうか迷っているよみてえにどうやってそれを検討するのかを示す時、いつだって私は自分の知識と経験を生徒に手渡し、それを彼らに委ねようとしています、生徒たちに読みたい本リストを作るよう言うときには、彼らが自分の考えを持った自立した読み手になれるようにと助け読み終えた本や読むのをやめた本を記録する用紙を渡す時には、自分の読み手としての傾向を考えて、それを発展できるよう考えています

学期末に試験をするのではなく、ポートフォリオで評価をしています

国語の授業中に実際に書く時間を優先的に確保すれば、生徒たちは授業時間以外も書き手として考える習慣を身につけるでしょう。

アメリカの上位5パーセントは下位5パーセントの144倍本を読んでいる

文法学習は生徒の能力育成にはマイナス

私がワークショップを好きなのは、私にそうさせてしまうくらい、それを好きな誰かがいるから。生徒がいるから。p108

読者が身近に感じられる1人称の声と存在感、情景が目に浮かぶような単純な色を表す単語と知覚に訴える動詞、工夫された題名、比喩表現、リズムを創り出すような繰り返し、共感を呼ぶような終わり方

それで?の法則
→書く目的、ポイント、理由が存在している p175

頭と心の法則
→書き手自身、あるいは主人公が頭で考えたこと、心で感じたことがなければ、読者を話のなかに引き込むことはできない  p179

一粒の小石の法則
→一般論や何かの全般について書くのはやめよう。自分が観察した、特定の人、場所、場面、時間、もの、動物、経験を書こう  p184

メモ書きの法則
→下書きとして書くのではなくて、下書き用以外の紙を使ってそこに落書き的に書くことだ p186

下書きは行間をとる

書こうとしない生徒に教師はどう対応したらよいのかという質問をよく受けます。それに対しては自分がどう見られているのかという心配を軽減し、メモ書きを使って生徒が持っているものが外にうまく溢れ出るようにするというのが私の対応策です。p191

アトウェルのライティングワークショップの特徴の一つが、書き言葉の慣習について丁寧に厳しく教えているということです、書き方の間違いは指摘せずに楽しくのびのびとという言葉は彼女のワークショップには当てはまりません

読むことは人類の全歴史における驚異のひとつ

たくさん読める人は、すでに何があるかがわかっているので、文の中の30%の単語を飛ばしているという研究結果があります

ルイーズ・ローゼンブラット
→喜びを味わう読み方と情報を得る読み方

経済状況が極めて厳しい地域の学校で、恵まれない環境にいる生徒に長期休暇中に読む本を自分で選び、自宅に持ち帰らせたところ、それをしなかった生徒と比較して、読解の点数に有意差が出たという画期的な研究が報告されていますp237

読者は「誰か」感情移入できる特定の人を求めているよ

完成作品にコメントするのでは遅すぎるp 246

余分な修飾語はないか

終わりで力尽きてないか

主張文の書き出し
→エピソード、引用、ニュース、告知、ストーリー仕立て、描写  p264

同じ単語がすぐに繰り返して出ている時
→意味が近い、違う単語を使う。
→代名詞を使う
→削除する

読むことについての多くの研究にお金をかけてきて、確かに言えることがある。
それは、よい読み手は、励まし支えてくれる仲間と一緒にいることで、読めるようになるということだ。
そして、その効果をもたらすのは、信頼できる大人の情熱である
by  マーガレット・ミーク

教師自身が情熱的な大人の読み手であることこそが、生徒には一番影響力があり、リーディングワークショップでの譲り渡しに本物の説得力を与えるのです  p278

過去の優れたレターエッセイを集めて、それを生徒に研究させることから、このジャンルの学習を始めています
→教師がつくったルーブリックで教えるより、はるかに効果的

毎学期の最後の1週間はポートフォリオまとめ
学年の最後は、1年間でどのように成長したのかという
最終報告

学期末の問い
→完成作品数とそのジャンル
→自分の書いたもの、よい作品になっている特徴を見つける
→今学期、書き手としてどうやって幅を広げたのか?

私は一つひとつの作品に成績をつけることはしません

段階別の成績を出す場合
→期待することに応え、各自で立てた目標を達成していれば、Aの成績
→一定のレベルを超えていたらB
→水準レベルで可もなく不可もなければC
(低い目標が得現象をどうする?)
→読んだページ数、レターエッセイなど、点数化







以上がビビッときたメモです。
これからも本を読みたいし、早く生徒に会いたいと思わせる1冊でした。
最後に、本書で引用されていた詩を1つ。








あなたが何かをするのは、それが好きだから。その何かを好きなのは、そうさせてしまうくらいそれを好きだった誰かがいるから。その好きなことによって、あなたの心はテントの杭のように地球の核へと打ち込まれている。だからこそあなたの心は電離層を通って燃え盛る光の上に。だからこそ、あなたはあなたのなすべきことに向かう。
トーマス・ラックス    p55

河野哲也先生との対話

株取引なら大和証券
ケンシです!


今日は


河野哲也先生との対話


について書きたいと思います。


なんとケンシ!
先日、哲学対話を推進する河野哲也先生とお話する機会をいただきました。
自分自身が参加者として哲学対話をする機会もあり、河野先生とお話もでき大充実でした。
特に、


1  社会科としての物足りなさ。討論授業の方が様々な資料について分析するので、思考力だけではなく分析力も高まる。よって社会科としては討論授業の方が良いのではないか。


2  哲学対話で1人も見捨てないは徹底できるか。
ついていけない子。対話をしなくても問いを深められる子。対話をしたら問いが深まる子。対話をしても問いが深まらない子がいる。


についてお伺いできたのがよかったです。


1に関しては、
確かに分析力などは討論授業の方が優れているそうですが、思考力の伸びは断然哲学対話だそうです。
単元として哲学対話と討論授業を織りまぜるのが良いのではないかと話されていました。


2に関してはファシリテートをしていけば、徐々に全員の思考が深まる「探求の共同体」づくりが可能だと話されていました。


たしかに、『学び合い』だって最初から1人も見捨てないクラスはつくれないのでその点は重なるのかなと感じました。


そして、新たな可能性があるのでは!!!
と胸が踊ったのですが、


1人も見捨てないことが大切だという語りをし、

「全員が深まった」と感じるような対話をしよう

という課題

を与え、哲学対話に入ればもしかしたら子どもたちによっては、
『学び合い』(ここでは、考え方はもちろんですが、ネームプレートを動かすメジャーな『学び合い』授業を指します)
より1人も見捨てない集団づくりが可能になるかもしれません。
普段だったら、ネームプレートを見て、まだの子の様子を見に行って、、、
としますが、哲学対話だったら常にみんなの顔が見れる。
みんなの表情を常に意識しながら、みんなのこと「1人も見捨てない」を強く意識して、より課題達成のために頭を働かせられるのかもしれない!


と考えました。


しかし、丸く座るのが窮屈な子もいるだろうし、じっと座っていられない子もいます。
こういった子達は哲学対話、どうしているんだろう。
やっぱり、さあどうぞ!
で自由に課題に取り組んでもらった方がいいかなぁ、、、


また河野哲也先生にお会い出来たら対話して聴いてみたいです。

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