ケンシ@『学び合い』と真正の学びブログ

本の紹介、高等学院の立ち上げ、育児について書いています。以前は、『学び合い』、真正の学び、社会科教育などをメインに書いていました。

読書紹介『ぼくらの民主主義なんだぜ』

 

生きているんだ〜、友達なんだ〜!
ケンシです!


今日は


読書紹介『ぼくらの民主主義なんだぜ』


について書きたいと思います。


ぼくらの民主主義なんだぜ  高橋源一郎  朝日新書  2015


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を読みました。


この本を紹介したいと思ったのは、

 

 

 

 

 

 

丸山仁は「ポスト3.11のキーワード」として「スローライフの政治(学)」を提唱している。「投票」中心の議会制民主主義は、結局、いくらでもスピードアップ可能な「ファスト民主主義」に行き着く。しかし、「私たちの意見は、熟慮を介して、また他者との真摯な討議を通じて、はじめて確固たるものに成長する」。だから、必要なのは「熟議民主主義(スローな民主主義)」だ、と丸山はいう。  25

政治的立場を超えた「対話」を、丸山は「スローな民主主義」と呼ぶのである  26

坂口恭平『独立国家のつくりかた』
→熊本に独立国?

柄谷行人
→デモで社会は変わる、なぜなら、デモをすることで、『人がデモをする社会』に変わるからだ   90

もともとアメリカの貧しい黒人たちの間で生まれたヒップホップは、生まれながらに社会の矛盾と直面してた。だから音楽なのに、あんた考えな、って、メッセージに溢れてる  115

ぼくたちは、この世界は変わるべきだと考える。だが、自らが選挙に出ようとは思わない。それは誰か他の人がやること、と思っているからだ。いや、もしどんな組織にも属さないぼくたちが選挙に出たら「泡沫」と呼ばれ、バカにされることを知っているからだ。そんなぼくたちの代わりに、彼らは選挙に出る。そして、侮辱され、無視され、罵倒されるのである  140

風立ちぬ
→戦争の被害者は、同時に加害者でもあった。善きものと悪しきものを区別することはできないのである。それはいまも変わらない。そのことを知って、なお、前向きに生きていくこと。そう映画は告げているようだった  145

古市憲寿『誰も戦争を教えてくれなかった』
ももクロ  終戦1975年   といい   疎開を過疎化    という、でも戦争は嫌だ  151
→「戦後」という時代は、「戦争の体験」を持つ人たちが作り出した。だとするなら、その後に来るのは、受け売りの「戦争の体験」ではなく、自分の、かけがえのない「平和の体験」を持つ人たちが作る時代であるべきだ  152

民主主義は「民意」によって、なにかを決定するシステムだ  195

民主主義とは、意見が通らなかった少数派が、それでも「ありがとう」ということのできるシステム 196

民主主義とは、ドイツの思想家、ハーバーマスの、想像力を刺激することばを用いるなら、一度も完成したことのない「未完のプロジェクト」なのだろうか  198

民主主義とは、たくさんの、異なった意見や感覚や習慣を持った人たちが、一つの場所で一緒にやっていくためのシステムのこと  254

 

 

 

 

 

 

 

 

など、民主主義とは何か。またそれを考えるとっかかりになるようなものがたくさんあったので紹介したくなりました。


民主主義ってなんだ?

学習マンガ『Dr.STONE』

 

アモーレ!
ケンシです!


今日は


学習マンガ『Dr.STONE


について書きたいと思います。


みなさんは、Dr.STONE読まれた事ありますか?


Dr.STONE


数千年後、文明が滅び、なぜか生き残った2人の高校生が


化学(科学)と体力


を武器にサバイバルをし、文明を蘇らそうとする話です。


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ケンシの大好きなアメフト漫画


アイシールド21


を書いた方が書かれていることもあって、注目していましたが、生徒に猛烈に薦められて読みました。


もう

 

 

 

 

 

 


めちゃくちゃに面白かったです

 

 

 

 

 


ですが、それ以上に


これは学びになる!


と判断して

 

 

 

 

 

 


図書室に置きました

 

 

 

 

 

 


なぜ学びになるか。


まず、

 

 

 

 

 

 

 

偶然には必ず!
合理的な理由がある!


科学ではわからないこともあるじゃねぇ
わからねぇことにルールを探す
そのクッソ地道な努力を
科学って呼んでるだけだ

 

 

 

 

 

 

 


というセリフから


科学とは何か


という本質的な問いとそれに関わる考えが得られます。


そして、

 

 

 

 

 

 

石灰が石鹸になること
硫黄が火薬の原料になること

 

 

 

 

 


などが取り上げられ、化学を学ぶことの学校の外での価値を感じられます。
そして、なにより

 

 

 

 

 

 


ちゃんと参考文献がついている

 

 

 

 

 

 

のに感動です。
ぜひご一読あれ!

個別最適化がこれだって言うんなら、いらない

 

枠を壊せ!
ケンシです!


今日は


個別最適化がこれだって言うんなら、いらない


について書きたいと思います。


勤務校が開校しました。


しかし、日本から帰って来れない子もいるので、オンライン授業が基本です。


では、学校に来ている子は何をしているのか。


基本、自習なんです。


緩い時間割があてはめられているものの、補習が必要な子は違う教室に移動します。
また、時間割の教科と異なる教科を勉強しても良いことになっています。


なので、選択科目がバラバラで共通の課題を用意できず、いわゆる『学び合い』の流れ

 

 

 

 

 


語る
生徒が課題に取り組む
生徒が必要に応じて学び合う
フィードバックをする

 

 

 

 

 

ができない状態です。


オンライン授業ででている課題を1日何個終わらせよう


などの課題を朝提示して、帰りにフィードバックするという手もあるのですが、自習監督などがあり、見取りができず難しい状態です。


しかし、裏を返せば、

 

 

 

 

 

 

個別最適化

 

 

 

 


されている状態じゃないか!!!!


と思いました。


生徒それぞれが、必要な課題を必要な時に取り組めばいい訳ですから。


また、相談も自由ですし。


これは凄いものが見られるんじゃないか!!!


と思ったのですが、

 

 

 

 

 

空気が死んでる

 

 

 

 

 

 

状態のように思えました。


生徒みんなは、黙々とノートパソコンやタブレットとにらめっこ。


学び合う姿、折り合いをつける姿は、1時間に1回見れたらいい方です。


個別最適化がこれだって言うんならいらないです。


これじゃ、できる子はどんどん進んで、できない子はどんどん遅れる。その様子に危機感を抱くのは教員だけです。
それに、もっとワクワク生徒が学んでいる空間を教育は提供すべきだと強く思いました。


こうなった背景として、

 

 

 

 

 

 

学び合う姿、折り合いをつける姿が見られるような課題を出していけたらいいですね!

 

 

 

 

 


という空気感を職員室でつくれなかった自分の未熟さがあります。
そして、自分に合う課題、教科書をきっちり学べる課題、学問的な議論を深められる課題、プロジェクト型の課題など選択肢を提供して、課題の質においても個別最適化を学校として進めることのできなかった自分の未熟さがあります。
ごめんね、生徒たち、、、。


一方、
参加可能な生徒で行ったケンシの哲学対話では、みんながイキイキと、たくさん語って質問し合ってくれました。


少しでも学校が、みんながワクワクできる教育を実現できるよう頑張っていきます。
まずは


なぜ家でも学べるオンライン授業を学校にわざわざ来てやるのか


語るところから。

開校後レク〜密ですゲーム〜  

 

イカはいかが!?
ケンシです!


今日は


開校後レク〜密ですゲーム〜


について書きたいと思います。


勤務校が開校しました。


会話してはダメ


などの制約はないのですが、やはりソーシャルディスタンスをとることが求められます。


そして、開校1発目なんてもう絶対にレクやりたいです。
勉強より、まずは生徒が暮らす空間であるクラスを整えたい。
クラスを整えるためには、きまりとつながりを意識できるレクが最適!


という発想でレクをやりました。
とりくんだのは、密ですゲームです。

 

 

 

 

 

 

 


音楽を流す(星空のディスタンス)
音楽が流れている間は歩き続けなければならない
歩き続けている間は、1m人と離れなければならない
音楽が止まった時に、知事役の生徒が、ソーシャルディスタンスティック(新聞紙で作った約1mの棒)をもって、距離が近そうな人の距離を測る
ソーシャルディスタンスティックより短い距離しか人と離れなかった人達に、知事役は


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密です


という。


密です、と言われた子達は休校中のエピソードを話す



 

 

 

 

 


というレクです。
高校3年生ですが、このレク自体も、エピソードもたくさん笑い合えました。


社会的距離の徹底なんてムリ、という意見もありますし、そう思います。


しかし、別の目的メインでついでに社会的距離をとる訓練もできちゃう?


くらいならいいかもしれません。

 

読書紹介『なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか』  

 

首相の地元は?
ケンシです!


今日は


読書紹介『なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか』


について書きたいと思います。

 

なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか?  岡崎大輔  SBcreative   2018


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を読みました。
ご紹介したいと思ったのは、

 

 

 

 

 

 

VUE、VTS
→Visual  Understanding  in  Education
→鑑賞中に、作品名や作者名、解説文という、いわゆるキャプションに載っている情報を用いない  30
→一つの作品あたりおおむね10分以上、純粋に作品を見ることだけに費やします  30
→複合的な能力を伸ばす効果もある  32
  →観察力、批判的思考力、言語能力  32
→対話型鑑賞
  →グループで1つのアート作品を見ながら、それぞれの発見や感想、疑問などを話し合う、鑑賞者同士のコミュニケーションを通した鑑賞法  34


対話型鑑賞における3つの質問  88
→この作品の中で、どんな出来事が起きているでしょうか?  89
→作品のどこからそう思いましたか?  89
→もっと発見はありますか?  89


アート作品を鑑賞するときの8つの視点  105
→直感を言葉にする
  →頭に浮かんだことを口に出してみる
→区切って見る(対比する)
  →焦点を合わせる場所を絞る
→要素を組み合わせる
  →取り出した要素同士を掛け合わせて考える
→立場を変えてみる
  →自分以外の人に視点を移す
→連想する
  →思い起こされることを言葉にする
→抽象化する 
  →具体的な要素から、想像を発展させる
→喩える(置き換える)
  →作品に意味付けしていく
→自分のモノの見方を疑う
  →自分の考えを自分自身で問い直す

 

 

 

 

 

 

 

など、今勢いのある?
対話型鑑賞法について学べるからです。


また、以前ご紹介した


教えない授業  美術館発、「正解のない問い」に挑む力の育て方  鈴木有紀  英治出版  2019


の内容ともリンクするからです。


でもぶっちゃけ読みたかったのは


『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか  経営におけるアートとサイエンス』山口周  光文社新書  2017
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です。
こっちの方が理論的で、資質能力の理論が展開されてることから、教育や実生活により応用が利きそうだったからです。


間違えました。
もちろん、今日ご紹介した本も読めてよかったんですが、、、


もし、山口さんのこの本を読んだ方いたら教えてください。

(社会科の)先生必見!?『教えない授業  美術館発、「正解のない問い」に挑む力の育て方 』

 

ロダン
ケンシです!


今日は


(社会科の)先生必見!?『教えない授業  美術館発、「正解のない問い」に挑む力の育て方 』


について書きたいと思います。


ケンシは、『学び合い』や討論、対話を行っています。見事に


教えない授業


ばかりを実践してきてしまったのかもしれません。
(間接的には教えてることになるのかもしれませんが、、、)


そして、最近はやりの


アート


の文脈でもこんな本がありました。


教えない授業  美術館発、「正解のない問い」に挑む力の育て方  鈴木有紀  英治出版  2019


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です。


この本では、

 

 

 

 

 

 

先生は、たとえば「これは何だと思う?」「どのようにみえる?」というような、さまざまな見方を引き出す問いを投げかけ、子どもがそれに向き合うことをサポートします  24

絵の中でみつけたこと、気づいたこと、考えたこと、疑問でも何でもいいので話していきましょう  26

どこからそう思う? 27
ポイントは、なぜそう思う?ではなく、どこからそう思う?と問うことです。どこからと問われると、自分がそう思った根拠を作品の中に探すことに意識が向きます。作品の中のこの部分からそう思ったと具体的な点を指摘して言えるため、漠然となぜと問われるよりも、ずっと答えやすいのです  28

 

 

 

 

 


という美術作品を使った実践が紹介されていました。
これ、もう完全に加藤公明先生の


考える日本史

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ですよね。


社会科は、教えない授業やアートを早々と取り入れてきたんだなぁとしみじみしました。


また、社会科でなくても、美術館発の教えない授業は、授業に生かせると思います。


さらに、美術館めぐりも楽しくなるかもしれません。


考えるって大切ですね。

zoom授業に遅れてきた生徒をどう指導するか

 

反省猿!
ケンシです!


今日は


zoom授業に遅れてきた生徒をどう指導するか


について書きたいと思います。


みなさんは、遅れてきた生徒がいたらどう指導しますか?
ケンシは

 

 

 

 

 

うっかりその場で即指導

 

 

 

 

 


してしまいました。


これ、朝の会だったら、


おはよう!


あとで話そうね!


と、会が終わった後に2人で話して必要があれば指導するのですが、


今回は、その場で


なんで遅れたの?


と質問し、そのまま指導してしまいました。
(スケジュールを忘れていたそうです。)


これzoomだし、あとで指導できないからその場で指導しなきゃ


と思い込んでいたのですが、全然そんなことないですよね。


zoomの対話が終わって、


〜さん、ちょっと話そうか


と2人で話し、指導することもできます。


ついうっかりやってしまいました。
ちょっと環境が変わるだけで、生徒に対する配慮を欠いてしまうなんて反省です、、、。


そもそもケアの必要な時期、


指導なんてすんな!


という見方もあるかもしれません。


反省です、、、。


※開校したけれど、日本にいて学校に来れない子もいるので、オンライン授業が続いています。

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