ミニ!
ケンシです!
今日は
科学的探求学習3ヶ月の成果
について書きたいと思います。
「問いの構造図に基づく授業開発の実際と 質的改善に関する研究―生徒の知的性向の成長と教師の授業改善に関する問題提起-」星 瑞 希
https://researchmap.jp/mizukihoshi/published_papers/32081864
にも詳しく書いてあるのですが、自分の実践から感じた生徒の変化も書いておきたいと思います。
2021年4月〜7月頭頃までの科学的探求学習の成果です。
※科学的探求学習は、なぜという中心発問を、小さな発問をしながら、生徒が資料を見たり議論したりして回答を探求していく授業です。
このブログではこんな記事を書いていますが
https://kenshimanabiai.hatenablog.com/entry/2021/10/30/184635
詳しくはぜひ
『社会科授業づくりの理論と方法』
https://amzn.to/3wkwOK7
こちらをお読みください。
ブログで書こうと思ったテーマをメモしているのですが、ブログを書くペースが最近ゆっくりで去年の内容になっています、、、
今回、書くのは世界史。
通信制高校の
レポート授業
というものになります。
通信制高校では、レポートが課せられるのですが、それを支えるための授業です。
授業は11回やり、そのうち5回科学的探求学習を実践しました。
残り6回はレポートを支える知識を網羅する授業となりました。
参加生徒はなんと2人です。
こうした授業を5回までを前半
6回からを後半と分類して分析すると
2つの成果が得られました。
1 生徒からの問いが多くなる
授業中、単元の前半は
全然、生徒からの問いはありませんでした。
しかし、後半になると平均して1授業2,3回は生徒からの問いが出るようになりました。
また、授業終わりの
振り返りカード(感想、疑問を書いてねという内容)
に問いを書いてくれる頻度が変わりました。
Aさんは前半はほとんど問いを書いていませんでしたが、後半になると2回に1回の頻度で問いを書いてくれるようになりました。
ラポールが形成されつつあっただけなのかもしれませんが、大きな変化です。
2 生徒からの問いになぜが増える
Bさんは振り返りカードで単元の前半
毎回、質問を書いてくれました。しかし、その質問は
何
や
どのように
という問いが多かったです。
それが後半になると
2回に1回の頻度で
なぜ
という問いを書いてくれるようになりました。
あまりに事例数が少ないですが
こうした傾向は、ほかの年度でも見られたものであります。
問いを持つ力。
なぜと考える力。
これらが科学的探求学習で身につくと思っています。