ケンシ@『学び合い』と真正の学びブログ

本の紹介、高等学院の立ち上げ、育児について書いています。以前は、『学び合い』、真正の学び、社会科教育などをメインに書いていました。

三者面談で教員が気をつけること〜タイプ別の内容と留意点〜

 

 

郷勇!

ケンシです!

 

 

今日は

 

 

三者面談で教員が気をつけること〜タイプ別の内容と留意点〜

 

 

について書きたいと思います。

 

 

三者面談って一体、何をしたらいいんだろう?

 

 

と疑問に思う初任の先生方

このような初任の先生が周りにいらっしゃる先生方は

いらっしゃいませんか?

 

 

今回はこうした疑問をお持ちの先生方に向けて、

 

 

公立中、海外、通信制で勤務した経験を生かして

 

 

三者面談で教員がすべきことをタイプ別にお伝えしたいと思います。

 

 

三者面談をなぜ行うのか

 

 

そもそもなぜ三者面談を行うのでしょうか?

 

 

「進路面接を生かした進路指導について : 三者面談を生かした進路指導」高柳真人 『研究紀要 (37)』 pp45-pp50 1998 筑波大学附属坂戸高等学校

 

 

によると

高校生から見た

三者面談をやる意義は

 

 

進路実現

自己理解

 

だそうです。

 

 

仮にこれらを目的としたとして、なぜ保護者がその場に必要なのでしょうか?

 

 

よくいわれる

 

 

1on1ミーティング

 

 

などでもいいのではないでしょうか?

 

 

パトロン(お金を出す人)として保護者の方の了承がどうしてもいる。

自己理解を深めるために他者の目は多いほうがいい。

 

 

というのが1on1(二者面談)ではなく、三者面談をやる理由だと考えています。

 

 

こうしたことをまとめて、三者面談を

 

 

自己理解を深め、進路決定を支える場

 

 

と定義します。

 

 

定義はしぼれても生徒や保護者によってやることが違いますので、

 

 

のタイプに分けて教員が気をつけること、すべきことをお伝えします。

 

 

タイプを分けるとき、自分は

 

 

進路決定具合  

三者の課題感 

コーチング受け入れ具合

保護者との連携具合

 

 

などを基準にしています。

 

 

1 とにかくほめる(正のフィードバックをする)タイプ

 

 

このタイプは40人学級で1人いるかいないかでしょうか。

進路決定具合も良好。ほとんど決まっている。 

三者の課題感もない。(本人も親も教員もかなりよくやっていると思っている)

コーチング受け入れ具合も良好だが、本当によく努力しているので特段コーチングを緊急に行う必要性がない

保護者との連携具合も良好。決めた進路や自分が今取り組んでいることを保護者にもご理解いただいている。

 

 

というパターンですね。

課題が見つかれば下記、2のパターン。

本当に課題がないようであれば、

 

 

とにかくほめる(正のフィードバックをする)

 

 

を行いましょう。

進路実現に向けて、今取り組んでいる努力の後押しをします。

 

 

2 行動目標を引き出すコーチング タイプ

 

 

このタイプは

進路決定具合は、良好な場合もこれからの場合もあります。 

三者の課題感もあり。(本人、親、教員の全員。あるいは一人以上がもっとこうしたらいいのにと感じている。)

コーチング受け入れ具合も良好。(心身の状態に問題がない。)

保護者との連携具合は最低限対話ができる。(情報共有がされていなければこの場でする。)

 

 

行動目標を引き出せるようにコーチングしていきます。

進路が決まっていないなら、

 

 

大学と専門学校の違いはもう知ってる?

これから調べるならどう調べる?

いつまでに調べ終わりそう?

 

 

など問いかけて期限の決まった行動目標を設定していきます。

 

 

進路が決まっているなら

 

 

進路実現に向けてどんな努力をしてるの?

今の努力量で足りそう?

スキマ時間はどう使う?

 

 

など問いかけます。

 

 

3 方向性を引き出すコーチング タイプ

 

 

このタイプは、

 

 

2 行動目標を引き出すコーチン

 

 

とほとんど同じ状態ですが

 

 

コーチング受け入れ具合

 

 

だけ異なります。

心身の状態に課題があり、

 

 

行動目標まで引き出すと

しんどくなってしまう、疲れてしまう

 

 

という子です。

もともとしんどい思いを抱えていたり、友人や家族とトラブルがあったりする子ですね。

 

 

こうした子は

 

 

方向性だけ引き出していきます。

 

 

進路が決まっていないなら、

 

 

大学と専門学校の違いはもう知ってる?

 

 

と問いかけ、知らないようなら

調べていけるといいね〜

 

 

程度の声かけに留めます。

 

 

私の課題が

 

 

2 行動目標を引き出すコーチング タイプ

 

 

ではなく、この

 

 

3 方向性を引き出すコーチング タイプ

 

 

に留まってしまうことが多いという点です。

 

 

行動目標まで引き出したらしんどいかな〜、そこまでやらなくていいかな〜

 

 

と思っていたんですが、

 

 

尊敬する同僚の先生はガツガツ行動目標まで引き出されていて、

 

 

うおお、自分ももっとできるぞ

 

 

と刺激をもらっています。

 

 

4 情報の共有に留めるタイプ

 

 

このタイプは

 

 

進路決定具合 、三者の課題感、

コーチング受け入れ具合は様々なんですが、なにより

 

 

保護者との連携具合

 

 

が大変な状態です。

 

 

口を開けばどちらかが一方の悪口を言う

 

 

いつも普通に話してくれるのに、生徒が保護者といるとふてくされて全然話してくれないし、こちらの話も通らない

 

 

ような状態です。

 

 

こうなってしまっては、ほめも行動目標も方向性も何もないので、情報共有にだけ留めます。

 

 

事前に生徒と話しておいて、もしくは面談の場でなんとか最低限、話してもらって

 

 

その情報を保護者に伝える

 

 

というイメージです。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

 

 

三者面談で教員が気をつけること、すべきことについて

 

 

1 とにかくほめる(正のフィードバックをする)タイプ

2 行動目標を引き出すコーチング タイプ

3 方向性を引き出すコーチング タイプ

4 情報の共有に留めるタイプ

 

 

の4つのタイプ別に分けて留意点などをまとめてみました。

 

 

三者面談って一体、何をしたらいいんだろう?

 

 

と疑問に思う初任の先生方

このような初任の先生が周りにいらっしゃる先生方

 

 

に貢献できれば幸いです。

 

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