ケンシ@『学び合い』と真正の学びブログ

本の紹介、高等学院の立ち上げ、育児について書いています。以前は、『学び合い』、真正の学び、社会科教育などをメインに書いていました。

サンクスカード〜一人も見捨てない討論授業は場合によっては可能だ〜

 

みんなみんな!生きているんだ〜♪
ケンシです!


今日は


サンクスカード〜一人も見捨てない討論授業は場合によっては可能だ〜


について書きたいと思います。


学習指導要領の内容を全て消化した教科があるので、カリキュラムの作成を全て生徒にお願いしている科目があります。


それは選択授業であり、8割の子が「討論授業」がやりたい!
(昨年度、実施した討論授業を気に入ってくれた模様)
と言ってくれる科目でもあります。


討論テーマの設定も準備時間を決めるのも討論の形態(賛成か反対か二つに分かれるのか、模擬国連のようにいくつかの役割をあてはめるかなど)も生徒達が決めます。


こちらからは、願いを語ることとひとつのお願いだけをします。


願いは、
一人も見捨てない討論チームになること


そのためのお願いは、


サンクスカード


を討論後に書いてもらうこと


です。


サンクスカードは、


○○さん〜〜してくれて、ありがとう


と1行だけ書く短冊のような紙です。


「全員」が討論をやりたいわけではありません。その子たちをどう包み込むか。それを考えてもらうための仕掛けです。
また、あまりやりたくない子のなかには、「討論についていけない」という声があがることもありました。が、


サンクスカードによって


話を振ってくれてありがとう


わかりやすく言い直してくれてありがとう


といったコメントが見られ、「言いたいことを言う」だけの討論ではなくなったように思えます。
生徒達はみんなが参加できる討論を目指してくれています。
討論に前向きでなかった子も少しずつ楽しんでくれているようです。


このことから、


1  一人も見捨てないという願いを語る
2  8割方の生徒が討論を望んでいる(「2・6・2」のうち「2・6」が)(8割で残りの2割のために動ける)
3  全員の生徒が座って50分授業に参加できる、仲間の話が聴ける
4  一人も見捨てない仕掛け(いずれ願いを語るだけで良くなると思いますが、、)を用意する


という条件を満たせれば、一人も見捨てない討論授業は場合によっては可能だ


といえるかもしれません。


あくまで、一般論ではなくケンシの目の前の生徒と考えた結果です。


また、討論の課題を示して「さあ、どうぞ」と自由に取り組んでもらった方が
討論をしたい子は討論できるし、したくない子はほかの形で学ぶことができる、という意見もあると思います。
しかし、それは討論をしたい子からすれば「討論をしない子に討論の声がどうしても邪魔になってしまうのではないか、結局、まともに討論として学べない」状態かもしれません。
したくない子からすれば「討論の様子が気になって自分の学びに集中できない」という状態かもしれません。


何が「一人も見捨てない」なのか。
生徒のみんなと考えていきたいと思います。

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