必須!クリニック!
ケンシです!
今日は
論文紹介〜「社会科パフォーマンス課題における真正性の類型化と段階性の実践的検証」〜
について書きたいと思います。
ケンシはこのブログで、
種々の議論がありますが、タイトルに直接
真正の学び
とつく
『真正の学び/学力質の高い知をめぐる学校再建』フレッド・M・ニューマン(著)渡部竜也・堀田諭(訳)2017年 春風社
を参照すると、真正の学びには3つの構成条件があります。
1 構築された知識
2 鍛錬された探究
3 教室の外での学びの価値
です。
と紹介をしてきました。
この論文、「社会科パフォーマンス課題における真正性の類型化と段階性の実践的検証」(『社会科教育研究』135 日本社会科教育学会 2018)は
教室の外での学びの価値
に加えて
市民的挑戦要件
を盛り込んでいます。
市民的挑戦要件がなく、教室の外での学びの価値という軸のみで見た時に
(中学生に対して)「小学生に私たちの地域の特色を理解してもらう学習計画を立てよう!」
と
「わが町を盛り上げていくための決議文を採択しよう!」
という課題はどちらも「真正の学び」として同等に扱われる可能性が高いですが、
市民的挑戦要件から見ると「小学生に私たちの地域の特色を理解してもらう学習計画を立てよう!」
の方がより真正の学びです。
なぜなら、生活の文脈に近いからです。
生きていて決議文を採択するより小学生と勉強の話をする方が中学生にとって有り得るシチュエーションです。
より生徒が「自分ごと」として学んでいくために
「なぜ科学者の思考なんて見につけなきゃいけないの?」
という疑問に応えうる授業を行うために
必須の論文でした。