ケンシ@『学び合い』と真正の学びブログ

本の紹介、高等学院の立ち上げ、育児について書いています。以前は、『学び合い』、真正の学び、社会科教育などをメインに書いていました。

『ブレンディッド・ラーニング』は前著『教育×破壊的イノベーション』を読んでから読むとなぜガッカリするのか

 

コンゴ民主共和国
ケンシです!


今日は


『ブレンディッド・ラーニング』は前著『教育×破壊的イノベーション』を読んでから読むとなぜガッカリするのか


について書きたいと思います。


ブレンディッド・ラーニングの衝撃 「個別カリキュラム×生徒主導×達成度基準」を実現したアメリカの教育革命 マイケル・B・ホーン ヘザー・ステイカー 小松健司 訳 教育開発研究所 2017

 


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を読みました。


ガッカリしました。


それは、


教育×破壊的イノベーション  教育現場を抜本的に改革する disrupting  classクレイトンクリステンセン、マイケルホーン、カーティスジョンソン著  櫻井裕子訳  翔泳社  2008


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より、格段にパワーダウンしたように感じたからです。


前著
教育×破壊的イノベーション  教育現場を抜本的に改革する disrupting  classでは、

 

 



破壊とは、それまで決められた不便な場所にいる金のかかる専門家にしかできなかったことを、技能や資力のない人たちにもできるようにすることで、産業に大きな新しい成長をもたらす力 iv


本書の目的は、なぜ学校が生徒に自発的動機づけを与えるような方法で科目を教えることができないのか、どうすればこの状況を変えることができるのか vi


本書を執筆するにあたってとった方法は、公教育という産業の外に身を置き、イノベーション研究をあたかもレンズのように使って、公教育産業の問題を違った観点から検討するというもの 7


破壊は複雑で高価な製品やサービスを提供していた市場を、単純明快、利便性、利用しやすさ、手頃な価格を特徴とする産業の市場に変換するプロセス 12


破壊的イノベーションは他の選択肢が何もないような用途、つまり無消費にぶつけなければ成功させることはできないのだ 73


持続的イノベーション
→駆動時間がさらに伸びた携帯電話


破壊的イノベーション
→パソコン。
(ケンシ注 ミニコンの時代は博士しか使えなかった!?みんなが使えるように!)


教える教師がいない状況や科目、つまり無消費の機会に、コンピュータベースの学習を導入すれば、生徒はそれぞれの脳の学習回路に合った方法で学び、しかも教師は1人ひとりの生徒に今よりずっと細かく目を配ることができるようになる、このようにしてコンピュータベースの学習は現在教師がこなしている教授活動を1歩1歩を建設的なやり方で破壊していくだろう 72


破壊的イノベーションを成功させるには、公立学校が自ら教えたいと望んでいる課程を狙わないことが肝心だ。むしろ、公立学校が教える必要性を感じているが、教えずにすんでよかったと安堵するような課程に焦点をあてるべきなのだ 107

 

 


と述べています。


もう


破壊だ破壊だ破壊だーーー!


というハカイダー顔負けの破壊っぷりでした。しかし、


ブレンディッド・ラーニングの衝撃 「個別カリキュラム×生徒主導×達成度基準」を実現したアメリカの教育革命


になると、

 

 

ハイブリッド理論に加えて、全米で進行中の何百ものブレンディッド・ラーニングが、それは破壊的イノベーションなのか持続的イノベーションなのかについて手がかりを示しています。今のところ、答えは「両方」です。76


よくある誤解は、持続的イノベーションは悪で、破壊的イノベーションが善という考えです。これは間違いです82

 

 


とかなり破壊的イノベーションについてはトーンダウンしています。


この点でガッカリしてしまいました。


ブレンディッド・ラーニングが破壊的イノベーションであるためには、


公立の学校では可能だがほとんど無消費な

 

 


飛び級

 

 


などを可能にする学びである必要があるかもしれません。
そういった破壊、を期待して読んでしまったので、ガッカリしてしまいました。
ごめんなさい。


ですが、ブレンディッド・ラーニング

 


ブレンディッド・ラーニング
→教室で伝統的なスタイルの授業を受けながら、オンライン学習も経験する 11


児童・生徒のニーズに合うように教師が学習内容を調整してカスタマイズできる 13

 

 


自体は素敵だなと思います。
前任校の日本人学校では、スタディサプリを使っていましたし、今は通信制高校で、まさにブレンディッド・ラーニングを実践しています。


今後、破壊的イノベーションをどうしたら生み出せるか、考えていきたいです。

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