イノベーション!そぉぉぉれぇぇっ!
ケンシです!
今日は
読書紹介〜『教育×破壊的イノベーション 教育現場を抜本的に改革する』〜
について書きたいと思います。
ずっと読みたかった『教育×破壊的イノベーション 教育現場を抜本的に改革する』 disrupting classクレイトンクリステンセン、マイケルホーン、カーティスジョンソン著 櫻井裕子訳 翔泳社 2008
を読みました。
著者のマイケルホーンはなんと現場教師をやってからハーバード・ビジネス・スクールに行き、研究職についた方です。
かっこいいです。
まず、目次がそそられます。
○序章
○第1章 人によって学び方が違うのに、なぜ学校は教え方を変えられないのか
○第2章 移行を行う 学校は社会の要求に応えている
○第3章 教室に押し込まれたコンピュータ
○第4章 コンピュータを破壊的に導入する
○第5章 生徒中心の学習システム
○第6章 幼年期が生徒の成功に与える影響
○第7章 教育研究を改善する
○第8章 変革に向けたコンセンサスを形成する
○第9章 イノベーションに適した構造を学校に与える
です。
どこを読んでも面白そうです。次に、簡単な内容です。
破壊とは、それまで決められた不便な場所にいる金のかかる専門家にしかできなかったことを、技能や資力のない人たちにもできるようにすることで、産業に大きな新しい成長をもたらす力 iv
本書の目的は、なぜ学校が生徒に自発的動機づけを与えるような方法で科目を教えることができないのか、どうすればこの状況を変えることができるのか vi
本書を執筆するにあたってとった方法は、公教育という産業の外に身を置き、イノベーション研究をあたかもレンズのように使って、公教育産業の問題を違った観点から検討するというもの 7
破壊は複雑で高価な製品やサービスを提供していた市場を、単純明快、利便性、利用しやすさ、手頃な価格を特徴とする産業の市場に変換するプロセス 12
破壊的イノベーションは他の選択肢が何もないような用途、つまり無消費にぶつけなければ成功させることはできないのだ 73
と破壊や研究の目的、方法を述べ、
持続的イノベーション
→駆動時間がさらに伸びた携帯電話
破壊的イノベーション
→パソコン。ミニコンの時代は博士しか使えなかった!?みんなが使えるように!
という2種類のイノベーションを紹介し、
教える教師がいない状況や科目、つまり無消費の機会に、コンピュータベースの学習を導入すれば、生徒はそれぞれの脳の学習回路に合った方法で学び、しかも教師は1人ひとりの生徒に今よりずっと細かく目を配ることができるようになる、このようにしてコンピュータベースの学習は現在教師がこなしている教授活動を1歩1歩を建設的なやり方で破壊していくだろう 72
破壊的イノベーションを成功させるには、公立学校が自ら教えたいと望んでいる課程を狙わないことが肝心だ。むしろ、公立学校が教える必要性を感じているが、教えずにすんでよかったと安堵するような課程に焦点をあてるべきなのだ 107
生徒中心のオンライン技術への移行の主な牽引要因であり、恩恵であるのは、個別化だ。そのため、生徒たちの違いを認識し、それぞれの生徒が用いる学習モデルを補完するような助言を一人ひとりに与える能力を持つことが、教師にますます求められる 111
といった教育界で破壊的イノベーションを起こす方法について述べられています。
とある教育学者が
破壊はもう始まっている
と言っている意味がわかりました。
教育改革について述べるなら必ず読んで起きたい1冊です。