ケンシ@『学び合い』と真正の学びブログ

本の紹介、高等学院の立ち上げ、育児について書いています。以前は、『学び合い』、真正の学び、社会科教育などをメインに書いていました。

ホモデウスに『学び合い』を〜『ホモデウス(下)』〜

 


飛び級

ケンシです!

 

 

 

今日は

 

 

 

ホモデウスに『学び合い』を〜『ホモデウス(下)』〜

 

 

 

について書きたいと思います。

 

 

 

ホモデウス下 テクノロジーとサピエンスの未来 ユヴァルノアハラリ 河出書房新社2018年

 

 

 

 


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を読んでいて、考えさせられる文章に出会いました。遠くない未来についてです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聞いて、Google、ジョンとポールがどちらも言い寄ってくるんです、2人とも好きだけど違う意味でね、だから心を決めるのが難しくて、あなたが知っていること全部に基づくとどうしたらいいと思う171

 

 

 

するとGoogleは答える

 

 

 

そうですね、あなたのことを生まれた日からずっと知っています、あなたのメールは全部読んできたし、電話も全て録音してきたし、お気に入りの映画もDNAも心臓のバイオメトリックの経歴も全部知っています、あなたがしたデートについても一つ残らず正確なデータを取ってあります171

お望みならジョンあるいはポールとしたデートのどれについても心拍数と血圧と血糖値を秒単位で示すグラフをお見せすることもできます171  172

必要なら2人のどちらを相手にしたものであれ、性的経験のひとつひとつの正確な数理的ランキングでさえ提供できます、そして当然ながら私はあなたを知っているのと同じ位、よくあの2人も知っています、一生の情報と私の優秀なアルゴリズムと何百万もの人間関係に関する数十年分の統計に基づくとジョンを選ぶことをお勧めします、長期的には彼の方がより満足できる確率が87%ありますから、それどころか私はあなたをほんとによく知っているので、この答えが気にいってもらえないことも承知しています、ポールはジョンよりずっとハンサムですし、あなたは外見をあまりに重視するので、私にポールと言ってもらいたいとこっそり思っていましたね、ルックスはもちろん重要ですが、あなたが思っているほどではありません、何十万年も前にアフリカのサバンナで進化したあなたの生化学的アルゴリズム配偶者控除の全体的な格付けのうち、35%の重みをルックスに与えます、最新の研究と統計に基づく私のアルゴリズムは恋愛関係の長期的成功に、ルックスはわずか14%の影響しか与えないと言っています、だから私はポールのルックスを考慮に入れた上でなお依然としてジョンを選んだ方がいいと言うのです172

 

 

 

Googleの強敵であるFacebookが依頼した最近の研究の結果は、人間の性格や気質の判断に関して今日すでにFacebookアルゴリズムの方が当人の友人や親、配偶者と比べてさえ優っていることを示している、この研究はFacebookのアカウントを持っていて100項目の性格アンケートに答えた86,220人のボランティアを対象に行われた174

FacebookアルゴリズムはボランティアのFacebookのいいね!、彼らがどのウェブページや画像やクリップを見ていいね!、ボタンをクリックしたかをモニターし、それに基づいて彼らの答えを予測した、いいね!の個数が多いほど予測が正確になる、アルゴリズムの予測は、ボランティアの同僚や友人家族配偶者の予測と比較された、驚くべきことにアルゴリズムは同僚の予測の精度を上回るためにはわずか10個のいいね!、しか必要としなかった、そして友人を上回るためには70個、家族を上回るためには150個、配偶者を上回るためには300個あれば十分だった、言い換えるともしあなたが自分のFacebookのアカウントでいいね!を300回クリックしていたらFacebookはあなたの夫や妻よりも正確にあなたの意見や欲望を予測できるのか174 175

 


将来の大統領選挙ではFacebookが何千万ものアメリカ人がどんな政治的意見を持っているかばかりでなくそのうちの誰が選挙結果を左右するかやどうすれば彼らの意見を変えられるかさえも知り得るだろうというのだ175

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰もが知っているような企業の現状、具体的な事例からAIに何ができるか述べられている部分です。

 

 

 

そして筆者は、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


自動車が馬車にとって代わったとき、私たちは馬をアップグレードしたりせず引退させた、ホモサピエンスについても同じことをする時が来ているのかもしれない235

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と述べます。

ホモサピエンスを誰が引退させるのか。

それは、『ホモデウス』の上巻で

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


人間を神にアップグレードし、ホモサピエンスをホモデウス(デウスは神の意)に変えることを目指すだろう33

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と語られたように、

 

 

 

お金や地位を背景に、

 

 

 

不死

 

 

 

 

 

 

遺伝子操作

 

 

 

身体の機械化

 

 

 

をしてパワーアップしたホモデウスに、ホモサピエンスは淘汰させられてしまうかもしれません。

 

 

 

誰がホモデウスになるかわからない。

誰がAIに負けてしまうかわからない。

 

 

 

そんな不確定な無知のベールとも言える現代で教育に何ができるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


やはり『学び合い』だと思います。

 

 

 

誰がホモデウス、AIに淘汰されてしまうかわからない。

淘汰されるのは君かもしれない、いや、君かもしれない。

じゃあどうするの。

1人も見捨てない社会をつくるしかないよ。

 

 

 

と語り、1人も見捨てない教育・社会を目指したいです。

 

 

 

そして課題の面では、主権者教育、批判的思考を意識し、

 

 

 

格差のない社会を実現するにはどうしたらいいか

 

 

 

 


ベーシックインカムは持続可能か

 

 

 

 


といった問いを生徒と探究していきたいと考えます。

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