国内の貧困と海外の貧困のどちらに注目するほうが重要?
今日も以前、紹介した『オックスフォード&ケンブリッジ大学 世界一「考えさせられる」入試問題 「あなたは自分を利口だと思いますか?」』
(ジョン・フォードン 小田島恒志 こうし 小田島則子 河出書房 2017)
に載っていた問いとその応答について書きたいと思います。ラストです!
イギリス国内の貧困と海外の貧困のどちらに注目するほうが重要?
筆者は、
2005 グレンイーグルズ G8サミット
→トニーブレアが富裕国をいいくるめ250億ドル出させる誓約させた。ライヴ8まで行いアフリカを支援する空気をつくったにも関わらず、イタリア、フランス、日本がお金を払わなかったこと
2009年にアメリカが自国の銀行救済に23兆ドル注ぎ込む。ガンビアのGDP1万倍、アフリカ全土GDPの数十倍
1730億ドル
→1日1ドル25セント以下で暮らしている14億人の人たち全員を引き上げるためのお金
という事実や数字をあげながら、
国内の貧困も国外の貧困も金融システム革命でも起こらなければどうしようもない
と結論づけています。
社会科の授業において貧困を扱う場合、
こんなに貧しくてかわいそう
貧しい人を助けていてすごい
という共感理解に留まってしまうことがしばしばありますが、改めて社会科としてシステムに目を向ける重要性を教えてくれた文章でした。