ケンシ@『学び合い』と真正の学びブログ

本の紹介、高等学院の立ち上げ、育児について書いています。以前は、『学び合い』、真正の学び、社会科教育などをメインに書いていました。

聖書は架空の物語(フィクション)でしょうか?


聖書は架空の物語(フィクション)でしょうか?
また、聖書をチックリット(女の子文学)と呼ぶことは可能でしょうか?


今日も以前、紹介した『オックスフォード&ケンブリッジ大学 世界一「考えさせられる」入試問題 「あなたは自分を利口だと思いますか?」』
(ジョン・フォードン 小田島恒志 こうし 小田島則子 河出書房 2017)
に載っていた問いとその応答について書きたいと思います。


聖書は架空の物語(フィクション)でしょうか?
また、聖書をチックリット(女の子文学)と呼ぶことは可能でしょうか?


まず、チックリットとは、


チックリット
=女性文学の伝統を言い表す用語として1980年代後半にアメリカの大学で使われるようになったもの
=1990年代になると従来とはちがう女性の小説、つまり「チック」(若い白人女性)読者をターゲットにした、チック(今どきの、情報通で、流行に敏感で、キャリアを追いつつセックスのことも頭から離れない若い女性)についての小説という意味になった(p147)


と筆者はまとめています。
また、


ほとんどの教会の権威はとっくの昔に、聖書に書かれている言葉のすべてが文字通りの真実ではないと認めている
多くのクリスチャンは聖書の物語は実話というより例えばなしであると考えている (p148)


とまとめています。
そしてこうした議論を


ホイッグ史観
→あと知恵を生かしてそうした出来事の影響を再評価したいという誘惑


と評価して論を終えています。


間接的に筆者的には、
架空の物語だ、という主張になるでしょうか。


この問いとその応答から


世代論、社会学的なものの見方や
今の気持ち、状態で歴史に対する評価が変わることを社会構成主義などと定義していましたが、ホイッグ史観という言葉もあることを学びました。

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