フェミニズムは死にましたか?
今日も以前、紹介した『オックスフォード&ケンブリッジ大学 世界一「考えさせられる」入試問題 「あなたは自分を利口だと思いますか?」』
(ジョン・フォードン 小田島恒志 こうし 小田島則子 河出書房 2017)
に載っていた問いとその応答について書きたいと思います。
フェミニズムは死にましたか?
これを筆者は、
タイムに掲載された有名な質問
60年代・70年代のフェミニズム、つまり性差別、セックス戦争をもたらしたフェミニズムは有効か?
この質問はその時代の運動が下火になったか、という意図
と解釈します。
ブラジャー焼き
が行われた頃とフェミニズムの動きが変わってきていることは認めながら、
女性の平均給与が男性のそれをいまだに下回っているのは忌々しき事態だ
強制的陰核切除、強制的結婚、性的搾取、さらに教育や就職の禁止などの過酷な問題に、少女も含めて、女性達が直面している国も多い。これらの問題が解決するまでは、フェミニズムは、単なる政治運動であるにしても、死ぬことはない
と結論づけています。
なるほど、たしかにフェミニズムは死んではいないと思います。しかし、反フェミニズムも死んではいない。両者はどう折り合いをつければよいのか、改めて、社会運動史などと絡めてフェミニズムについて学びなおしたいと感じました。