ケンシ@『学び合い』と真正の学びブログ

本の紹介、高等学院の立ち上げ、育児について書いています。以前は、『学び合い』、真正の学び、社会科教育などをメインに書いていました。

語学学習の心がけ「愛と出会い」〜インターナショナルキャンプの引率から3〜  

 

おジャ魔女どれみ
ケンシです!


今日は


語学学習の心がけ「愛と出会い」〜インターナショナルキャンプの引率から3〜


について書きたいと思います。


前回に引き続き、
インターナショナルキャンプの引率(中国、韓国、日本、オーストラリア、フランス、スイス、スペイン、ベラルーシの8カ国の生徒が集合。上海、西安敦煌を旅するキャンプ)


で感じたことについてです。


今回

『外国語学習に成功する人、しない人 第二言語習得論への招待』 白井恭弘 岩波書店 2004


『女は中国語でよみがえる』佐藤嘉江子 2003


などを読んで引率に備えました。


1冊目は、

 

 

 

 


言語学、心理学の専門家が外国語学習を周辺分野として研究
→1960 第二言語習得という新たな研究分野が

ちょっと前
→英語屋は出世しない、英語はできないで通訳を使う人が出世する

ロバートガードナー 
→統合的動機づけ
  →自分が好印象をもっている外国人に対して共感し、高い価値を与える外国語学習者は、学習対象言語を話す人々とその文化を理解したい、その人々と同じようにふるまいたい、その文化に参加したい、と思う傾向が強く、それが長期的・持続的な学習意欲につながる
→道具的動機づけ
  →就職に有利、金銭的利益   短期的?

スペイン語ポルトガル語で会話できる

アメリカ人学習者が週30時間の集中コースで上級レベルに達するまで
→44週1340時間
  →アラビア、ヒンドゥー、中国、日本、韓国、トルコ、タイ
→20週600時間
  →フランス語、ドイツ語、イタリア語
(アメリ国務省の外交官養成機関であるforeign service institute 1985)

日本人、英語と中国語どっちが楽か、研究無し
逆はあって、英語話者より中、韓の方が日本語習得早い
→言語転移、言語間における影響
→文法中心だと起こりやすい

語用論的転移、社会言語学的転移
→謙遜するか否かなど

どんな学習者が第二言語習得に成功するか
→臨界期仮説 12歳頃まで?発音は6歳まで?大人の方が早いが、子どもの方がすぐれている?
  →抽象的な習得ではなく、認知的な習得が可能?
  →人種によって違う?ヨーロッパ系とアジア系渡米。後者は年齢関係あり?馴染めないから?
→音に対する敏感さ、文法に関する敏感さ、意味と形の関連パターンを見つけだす能力、丸暗記する能力?これらよりも動機づけ?環境?
→外向性。日常言語能力と相関する
→外向性よりも外向的行動
→少量のお酒を飲むと発音が良くなる?

その国のことばができないと知性まで疑われる、というのは、残念ながら実際にあること

『GO』在日朝鮮人が主人公の映画

知能テストと会話能力の相関はあまりなく、教科学習的な能力との相関はある。勉強できなくても会話いける?

女性の方が成績いい? 男性の方が聞き取れる単語の数多い?

インプット仮説
→読む、聴くだけで言語習得は可能?
→生まれて初めての一言目が、おかあさん、夕陽が綺麗だねぇ

全身反応教授法 立ちなさい、座りなさい、黒板まで歩いて花の絵を書きなさい
→聞く、読むが3倍のスピードで!?

聴解だけやってから話すグループと両方やってたグループ。前者の方が!!

イマージョン教育
→文法を教えずに大多数の教科を第二言語

インプットの影響はほかの技能に転移する

インプット仮説では証明出来ない現象
→テレビでは無理
→受容的バイリンガル。聞いて理解することは出来るが話せない。二世三世に多い

言語習得がおこるために必要な最低条件は、インプット+アウトプットの必要性
頭の中で英語を話すようになる
(ここはキーだな。うちの英語科も言うてる)

無意識的な習得
→自動車の運転開始

作動記憶ワーキングメモリ、1度に処理できる容量の大きい人が外国語が上手になる?

外国語を話している時は、多少なりとも思考力が低下する

自動化モデル
→スキルは、最初は意識的に学習され、何度も行動を繰り返すうちに自動化し、注意を払わなくても無意識的にできるようになる

言語習得は、かなりの部分がメッセージを理解することによっておこる

意識的な学習は、
発話の正しさをチェックするのに有効である。
自動化により、実際に使える能力にも貢献する
普通に聞いてるだけでは気づかないことを気づかせる効果がある

オーディオリンガル教授法 オーラルアプローチ パターンプラクティス  くりかえし? 形式?

コミュニカティブアプローチ 伝達中心の教授法

1967 ピットコーダーが、学習者に目を向けるようになり、第二言語習得研究が誕生?

教えた方がいい??

日本、形式的な文法訳読方式

インプット
→専門分野、興味分野で
→リスニングは80%わかるものをくりかえす?
→分からないところはスクリプト見てから
→外国語を勉強するのではなく外国語で情報をえる
→わからないものでも聞かないより聞いた方が良い
→アウトプットは毎日少しずつでもやる
→話す時はまず意味。次に文法発音。通じさえすればいいという態度は長期的に良くない
→コミュニケーションストラテジーを使う。wellなどで時間を稼ぐ。体育館gymがわからなかったらthe building なんとかー!
→単語や熟語は文脈の中で
シャドウイング
→文法は基本的なものはアウトプットできるように
→動機づけを高める

週4時間3ヶ月で15分間会話ができる方法
意味と形式の両方に注意を払って
導入された文法項目を使った学生同士のインタビュー
得た情報をメモ。宿題として自分や相手のことを書く。
評価、実際に15分会話
限られた文法、単語を使って、限られた内容について流暢なコミュニケーション

 

 

 

という内容でした。


2冊目は

 

 

 

 

語学は愛とお金

 

 

 

 

というモットーをもとに筆者が中国語をいかにして学んだか

 

 

 

 


という内容でした。

 

 

 

 


ケンシは今回の引率を通して


言語は

 

 

 

 

愛と出会い

 

 

 


が大切だなと感じました。


愛、言語が話されている地域や文化、人々を愛する。もっと知りたいと思う気持ちです。
この点に関しては、今回のキャンプでかなり愛が増していきました。
例えば、スペインでもペプシよりコーラが売れているとかシエスタ(昼寝)を大切にしており、その辺の床でも寝たりとか、、、
もっと他国のことを知りたいです。


そして出会い。お金ではなく、出会いです。
また引率で出会った先生方と出会いたいと強く思いました。


この愛と出会いを原動力にもっと言語を学びたいと思い、日々の学習時間を増やしました。


振り返ると、ケンシの学校の英語科は、この愛と出会いをとても大切にしている授業を展開しているなと感じました。
教科書のテキストに入る前に、テキストにでてくる国や地域について先生がプレゼンしたり、
テキストに人が出てきたらかなり掘り下げて取り扱っています。
生徒の英語に対するモチベーションを引き上げる仕掛け満載です。


英語科の授業に沢山お邪魔しつつ国際人目指して頑張っていきたいと思います。

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