オチがつく の語源は 落ち着く!?
ケンシです!
今日は
『学び合い』の語りをスタンフォード流健康心理学で分析する
について書きたいと思います。
ネットや書籍などで
非正規雇用の増加、終身雇用の崩壊が起きる。
そこで必要なのは仕事を紹介してもらったり励ましあったりする「つながり」である。つながりがなければ、まともに金を稼げずに生きていけない可能性がある。そこで『学び合い』によりつながりを保障する
という語りをしばしば見ます。
ケンシもする語りなのですが、
『スタンフォードの自分を変える教室』 ケリー・マクゴニガル 神崎朗子あきこ 大和書房 2012
のエビデンスに沿って考えると、この語り、、、
まずいかもしれません。
なぜなら、
恐怖管理理論
が存在するからです。
恐怖管理理論とは、
死亡事故を見たらロレックスが欲しくなるという統計などから生まれた理論で、恐怖を感じると自分に快楽を与えて乗り切りたくなる人間の行動についての理論です。
例えば、ブッシュ大統領は9.11後、「私は、アメリカ国民のみなさんにぜひショッピングに出かけてほしいと願っています」
と演説をし、恐怖の軽減を図りました。
また、タバコはガンの原因になります!
という広告も実は逆効果になる場合があるそうで、
心配ご無用、タバコを吸えば気分が良くなるよ!
と体が反応してしまうケースがあるそうです。
この理論を踏まえて、先ほどの語りを見直すと
非正規雇用の増加、終身雇用の崩壊が起きる。
そこで必要なのは仕事を紹介してもらったり励ましあったりする「つながり」である。つながりがなければ、まともに金を稼げずに生きていけない可能性がある。そこで『学び合い』によりつながりを保障する
非正規雇用の増加、終身雇用の崩壊という恐怖に対して、生徒たちは
おしゃべり
という快楽で恐怖を管理しようとするかもしれません。
1人も見捨てない
ために動くのではなく、、、。
もしこの仮説通りに考えていくならば、
前向きな語り
をする必要があるように感じます。
非正規雇用の増加、終身雇用の崩壊が起きる。
そこで必要なのは仕事を紹介してもらったり励ましあったりする「つながり」である。つながりがなければ、まともに金を稼げずに生きていけない可能性がある。そこで『学び合い』によりつながりを保障する
ではなく、
非正規雇用の増加、終身雇用の崩壊が起きる。
そこで必要なのは仕事を紹介してもらったり励ましあったりする「つながり」である。つながりがあれば、どんな環境でもみんなの幸福度は保障されて、社会の変化なんてへっちゃらかもしれない。『学び合い』によりつながりを得よう
などに語り直す必要があるかもしれません。
しかし、恐怖管理理論はいとも簡単にジャイアンによって論破されます。
剛!!
あんた何やってんの!?
メシ抜きよ!!!
か、かあちゃん、、、、
ジャイアンはメシ抜き
という恐怖を管理するために快楽に走るのではなく、母ちゃんに服従し、すぐさま悪さを辞めます。
結局、子どもは多様です。
恐怖管理理論が通用する子どももいるし、ジャイアンタイプな子どももいるかもしれません。
だからこそ、いろんな語りをする必要があるし、
そもそもそんなのは小手先のテクニックで、大事なのは、願いだ、という所に落ち着く(オチがつく)のかもしれません。