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ケンシです!
今日は
歴史的な見方・考え方「時間の三層構造」〜『『地中海』を読む』〜
について書きたいと思います。
『地中海』を読む ウォーラーステイン 網野善彦 川勝平太 榊原英資 山内昌之 藤原書店 1999
を遂に読みました。
あぁ、まさにこれが
歴史学者の思考(教科する?)
歴史的な見方・考え方
かなぁ
と感じました。
それは、
時間の三層構造
→事件、局面、長期持続 15
ほとんど動かない歴史、つまり地理を始めとする、環境の役割、を第一部に据え、次いで、緩慢なリズムをもつ歴史、という経済、社会、文明を扱う第二部、そして最後に過ちをくり返す政治家や偶然の支配する海戦、錯綜する外交関係という、出来事、と人物の織りなす第三部 37
三層の構造論 歴史的時間の三つのレベル 歴史的時間の三層構造82
→長期的変動 長期的持続の次元
→中期的な変動の次元
→短期的な変動の次元
といった三層の見方を発揮したからです。
たとえば
今、なぜ菅首相は叩かれているのか
という問いに対して、ブローデルの三層構造で考えると
言い間違いや後出し対応が多いから
メディアは就任3ヶ月まで首相批判を控える傾向が歴史的にあるから
(3ヶ月すぎたら叩き出す傾向)
日本は湿潤な気候、平野に恵まれ、稲作に長い間取り組んできた。稲作では役割分担が重んじられる。その中で村長やリーダーに物事を「任せてブーたれる」空気が生まれ、引き継がれてきているから
になるでしょうか。
この見方・考え方を発揮するだけで、ニュースより深い探究ができるかも!?