知識基盤社会!
ケンシです!
今日は
社会はなぜ左と右にわかれるのか
について書きたいと思います。
この問いに対して、
考え方が違うから
や
二項対立は長い間人類が使ってきた伝統的な思考だから
などと考えていました。
それを、学問的に深められるのが、
社会はなぜ左と右にわかれるのか 対立を超えるための道徳心理学 ジョナサン・ハイト 紀伊國屋書店 2014
です。
この本によると、
人間の道徳基盤には、
ケア・危害基盤
公正、欺瞞基盤
忠誠、背信基盤
権威 転覆基盤
神聖、堕落基盤
があり、
アメリカや他の国におけるリベラルの道徳マトリックスは、保守主義者に比べると、ケア基盤をより重視している 220
リベラルとは異なり保守主義者のケアは、他国民や動物に対してではなく、所属する集団のために犠牲を払った人々への配慮を求めている。それは万人救済的ではなく、よりローカルなもので、忠誠に結びついている 220
左派はおもにケア、公正基盤に、また右派は5つの基盤すべてに依存している。247
ことから、社会は左と右にわかれると述べます。
さらに、
保守主義の政治家は、有権者に訴える、より多くの手段を持っていることになるのだろうか? 247
という問いかけから、保守主義の優位を説きます。
逆に、リベラルからすれば、5つの基盤を意識して保守派に語りかけることで、支持者を増やせるのかもしれません。
しかし、そもそも人それぞれ道徳基盤が違うのであれば、どうわかり合えばいいのでしょう?
また次回、『社会はなぜ左と右にわかれるのか 対立を超えるための道徳心理学 』から考えるシリーズ最後の投稿で書きたいと思います。