いもこい!
ケンシです!
今日は
なぜ哲学対話が必要なのか〜『社会はなぜ左と右にわかれるのか』から〜
について書きたいと思います。
前回、
保守とリベラルで道徳基盤が異なることを書きました。そして、
人それぞれ道徳基盤が違うのであれば、どうわかり合えばいいのか?
という問いを持ちました。
ケンシは、哲学対話だなぁと思いました。
1人も見捨てない、ではなく
わかり合う
を主眼に置くなら、『学び合い』の考え方はもちろん、哲学対話が重要になってくると感じます。
ケンシの担当する倫理では、今年度、
全時間哲学対話
にしています。
テーマは生徒が決めます。
これでもあら不思議、最後の5分のフィードバックで十分、学習指導要領を網羅できるのです。
いわゆる、さぁどうぞと課題を出して、やる『学び合い』ではないのは、
少人数であれば哲学対話でも
1人も見捨てない
を求められるから、
勤務校の方針でディスカッションを取り入れる必要があるから
です。
哲学対話がなぜ重要か、について
社会はなぜ左と右にわかれるのか 対立を超えるための道徳心理学 ジョナサン・ハイト 紀伊國屋書店 2014
によると、
異なる道徳マトリックスを持つ人と出会ったんなら、次のことを心掛けるようにしよう、即断してはならない、いくつかの共通点を見つけるか、あるいはそれ以外の方法でわずかでも信頼関係を築けるまでは、道徳の話を持ち出さないようにしよう485
が参考になります。
即断せずに、じっくり対話して相手の考えと自分の考えを吟味する哲学対話は、異なる道徳マトリクスを持つ人たち同士の
折り合い
をつけるにはもってこいではないでしょうか。
哲学対話については、
じぶんで考えじぶんで話せるこどもを育てる哲学レッスン 河野哲也 河出書房新社 2018
考えるとはどういうことか 0歳から100歳までの哲学入門 梶谷真司 幻冬舎新書 2018
がおすすめです。