教員になる前に読んで欲しい10の本『真正の学び』
について書きたいと思います。
このブログで何度も引用させていただいている本です。
『真正の学び/学力質の高い知をめぐる学校再建』フレッド・M・ニューマン(著)渡部竜也・堀田諭(訳)2017年 春風社
真正の学び 3つの構成条件
1 構築された知識
2 鍛錬された探究
3 教室の外での学びの価値
など、真正の学びについて述べられています。
今まで、学問中心のカリキュラムでいくか、子ども中心のカリキュラムでいくか。
といった論争が何度も繰り広げられて来たと思います。
こうした論争を見事に取り込んだ学力論が
真正の学び
です。
学問中心の考え方だと「知識が大事だ。見方考え方が大事だ。」といった議論がなされてきました。
それが1,2の条件にあてはまります。
それに対し、「なぜ地理的な見方なんて出来なきゃいけないの?」「どこでそれを使うの?」
といった子どもの視点に寄り添ったのが3つ目の条件です。
学問の要請も子どもの要請も取り込んだ学力論であり、
2020年版指導要領の
何を学ぶか
どのように学ぶか
なんのために学ぶか
という議論の元になった学力論です。
そして、真正の学びを軸に再建された学校を「専門職共同体」と呼んでおり、その共通点として、
共有された規範や価値
子どもたちの学びへの注目
反省的な対話
実践の脱私事化
協働
があると述べています。
2020年版学習指導要領への対応、なんのために学ぶかの再考に貢献する1冊です。
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