スカーレット!
ケンシです!
今日は
心に火をつける本〜『武器としての交渉思考』〜
について書きたいと思います。
みなさんはいい本とはなんだと思いますか?
ケンシは、
心に火をつける本
だと思います。
最近読んだ本だと、
武器としての交渉思考 瀧本哲史 星海社新書 2012
です。
この本では、
世の中を動かすためには、自分1人の力ではとても足りない、ともに戦う「仲間」を探し出さなければならない、そして、彼らを味方にし、ときには敵対する相手や、自分たちよりもはるかに強大な力を持つ「大人」とも「交渉」によって合意を結ぶ 3
そうやって初めて、世の中を動かしていくことができる、そう、交渉こそが、今の君たちに必要な武器なのだ4
これまで日本を支えてきた、頭の良い偉い人が作った仕組みやルールが、もはや通用しなくなってきているのです、崩壊はしてないまでも、明らかに機能不全を起こしている、そういったことが、誰の目にも明らかとなりました、だからこそ今、若い世代の人間は、自分たちの頭で考え、自分たち自身の手で、合意に基づく、新しい仕組みやルールを作っていかなければならない、そのために、交渉の仕方を学ぶ必要があるのです26
社会が大きく変わる時その運動の中心を担うのは20代30代の人間です26 27
日本の明治維新もその中心となったのは20代後半から30代前半の若者でした、明治維新のきっかけとなった薩長同盟が締結された時薩摩藩側の代表を務めた大久保利通は35歳、長州藩の木戸孝義は32歳でした27
日本の初代総理大臣伊藤博文は大久保利通が死んで36歳で内務卿となり、その時点で事実上の国政のトップに立っています27
彼らの多くが地方出身者であり、若いときには暴勇で知られて、武士とはいえ、郷士と呼ばれる下層階級の出身、そんな人ばかりでした27
アメリカの独立も、フランス革命も、近年アフリカ北部や中東の国々で連鎖して起きた、ジャスミン革命を発端にした「アラブの春」もその前線で戦ったのは常に若者です27
革命の裏には必ず若者たちをバックアップするエスタブリッシュメント層(社会的な権威権力を持つ人々がいた)28
江藤新平は生まれ故郷の佐賀藩を脱藩した後に帰郷しますが、前藩主であった鍋島直正は彼の才能を高く買っていたために、無期謹慎に罪を軽減し江藤の命を救ったのです28
毛沢東には14歳年上の中国共産党初代トップ陳独秀がいました、新青年という言論誌を創刊し、魯迅らの言論活動を支援していた超名門の家の出である陳は、北京大学の図書館の職員として働いていた20代の毛沢東に活躍の場を提供、毛が世に出るきっかけを作っています29
本当に世の中を動かそうと思うのであれば、今の社会で権力や財力を握っている人たちを味方につけて彼らの協力を取りつけることが絶対に必要29
など、
なぜ(交渉について)学ぶ必要があるのか
論理的に
時勢的に
先人の事例を交えながら
絶対に
など強い言葉を使い、書かれています。
こうした文章、本を読むと
うおおお、やるぞ!
という気持ちが湧き起こります。
心に火がつきます。
瀧本哲史さんの本は、こうした文章が多く、好きです。
みなさんの心に火をつける本はなんですか?