ネタは生徒からも!
ケンシです!
今日は
社会科の先生必見!?読書紹介『民主主義のぶっ壊し方』
について書きたいと思います。
生徒のおすすめで
『天才美少女生徒会長が教える 民主主義のぶっ壊し方 生徒会探偵キリカ 番外編』
天王寺狐徹 講談社ラノベ文庫 2019 絵 ぽんかん8
https://amzn.to/2UjWx1m
を読みました。この本は、
地球全体にはびこる民主主義を打ち倒し、絶対王政を取り戻す 7
民主主義が倒れることはもう確定している7
キリスト教はそのすさまじい強迫力でもって千年以上もこの世界のおよそ半分を支配している。憲法も、民主主義も、世界のそちら半分からやってきた。理解するためには、キリスト教の研究が不可欠なんだ19
人権はすでに世界中の大勢の人たちが人権を認めているという事実そのもので成り立っていられる。だから憲法にも世界人権宣言にも神様は出てこない。あたしたちはすでに飛び立って、信仰というロケット燃料を切り離したんだ92
民主主義のメリット
→武力による政治闘争が起きない
民主主義のデメリット
→押し付け契約
→少数派無視
→衆愚政治
なぜ多数決だとみんな納得する? 155
→戦うと人数が多い方が勝つ 156
多数決はまぎれもなく民主主義の本質 157
デモクラシーという言葉は貧乏人の衆愚政治という悪い意味で使われていた期間の方がずっと長いんだ158
だから、アメリカ建国の父たちはみんな、民主主義者ではなく共和主義者を名乗った 158
と民主主義と自分の「絶対王政を取り戻す」という意見を述べ、
世界は百万のシンガポールに分解される 168
あたしたちがほんとうに勝ち取るべきは政治に参加する権利なんかじゃない。国を選ぶ自由だ173
所得の再分配の強制
→参政権を押し売りして税金という高い代金をとってきただけ 195
民主主義の欠陥は、けっきょく、人生を他人が決めるという点に集約される 200
国を選ぶ自由というのは、つまり人生を自分で選び、成功も失敗もすべて自分が受け取るということに他ならない。あなたの選択を、他のだれのせいにもできない代わりに、あなたの選択を、他のだれも邪魔しない。そういう世界だ 203
思い込みを捨てて、人権を解体し、ひとつひとつの権利について思考停止することなく認めたらどうなるのか、認めなかったらどうなるのかを判断し、自分で選び取るべきだ。そして認める権利や自由が一致する者どうしでコミュニティを作ればよい。231
これがほんとうの社会契約説だ 231
全人類に与えられるべきは人権などというお伽噺の産物じゃない。教育だ。知識と判断力と選択肢だ。231
と民主主義ではなく、絶対王政の百万の国から自分に合う国を選ぶ自由が必要だと主張します。
素直で批判的な思考力がない子がこのまま読んで
民主主義なんてダメなんだ
と思うのはこわいのですが、そこそこ力がある子にすすめたり、
民主主義は最高の政治制度か
といったMQ(メインクエスチョン、中心発問)の授業やテストの論述問題のネタに使えそうです。