ケンシ@『学び合い』と真正の学びブログ

本の紹介、高等学院の立ち上げ、育児について書いています。以前は、『学び合い』、真正の学び、社会科教育などをメインに書いていました。

新しい部活動の在り方〜『海外子女教育』に原稿を載せていただきました〜

 

僕が僕であるために〜!
勝ち続けなきいけない〜!(本当にそう!?)
ケンシです!


今日は


新しい部活動の在り方〜『海外子女教育』に原稿を載せていただきました〜


について書きたいと思います。

 


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土日の練習無し!長期休暇の練習無し!勝利目標無し!楽しければいいという雰囲気も無し!

 

 

 

という部活です。


タイトルは、

 

 

 


海外におけるマネジメントと国際交流を軸にした部活動

 

 

 

です。


海外立地のため、大会出場などが難しい中で生徒とともに創り上げた部活動です。


まず、部活とは何か


を定義し、


自分たちが自分たちであるための
短期目標(数値と期限をつけた)


を設定しました。


生徒たちは

 

 

 


スポーツを通じて日本と世界の架け橋になる組織

 

 


と自分たちの部活を定義づけ、
そのために

 

 

 

海外の学校と1年で4回練習試合を行う

 

 

 

という目標を立てました。


この目標を達成するために生徒たちは
スポーツの練習はもちろん、
語学や日本文化についても学びました。
そして、その過程でチームの一員としての自覚、チームへの貢献という姿勢を身につけていきました。


そして、目標達成。
多くの海外にルーツのある生徒とつながり、見事架け橋になりました。


目標達成に必要な時間を必要なだけかけました。
ある時は、練習。
ある時は、勉強。
ある時は、練習試合を組むための電話営業。


彼らの目標達成のために必要な時間だけでいいので、
土日も長期休暇も練習はしませんでした。

 

 

 

なぜ多くの部活動は土日や長期休暇に練習をするのでしょうか。
そもそも部活動はなぜあるのでしょうか。
教員は部活動で何を生徒に保障すればいいのでしょうか。


学習指導要領施行規則に照らし合せると、

 

 

 


連帯感と責任感の涵養

 

 

 

を保障すればいいはずです。
技術の向上も大会での優勝も土日や長期休暇の練習も求められていません。


部活動とは


連帯感と責任感の涵養


のために存在し、部活動の指導も


連帯感と責任感の涵養


のためにあるはずです。
そこで必要なのは


組織を定義づけ、
なぜ自分が組織に所属するのか
組織に貢献するためにどうすればいいのか


を考えさせ実行させるプロセスのはずです。

 

 

 


部活動はなぜあるのか

 

 

 

それを問い直すことを許さず、自分の経験や周りの状況をそのまま再生産させる環境(部活動を毎日やりたい先生方ややって欲しい保護者の圧力)が土日や長期休暇に練習をさせているのかもしれません。


ケンシはもっと色々な部活動があってもいいなぁと考えています。
(もちろんやりたくない先生、生徒はやらなくてOK!!)


バレーボールを通じて地域を活性化させる組織


そのために、年に4回、小学生へのバレーボール教室を教える


といった部活などです。
連帯感と責任感の涵養を保障しながら、
広告や営業、イベント運営、教育の力を生徒が身につけられるかもしれません。


どうか少しでも
勝利至上主義にすり減らされる
先生、生徒が少なくなることを願います。


(この実践にあたり、ドラッカー『マネジメント』や神谷拓さんの『生徒が自分たちで強くなる部活動指導』を参考にしました。)

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