もっと勇気出して〜!
ケンシです!
今日は
批評とは、生きることだ。〜『高校生のための批評入門』〜
について書きたいと思います。
批評ってなんですか?
と生徒にふと聞かれて(国語の教員でなかろうとも)答えられるようになる記事を目指します。
以前読んだ
小説を読むための、そして小説を書くための小説集 読み方・書き方実習講義 桒原丈和 くわばらたけかず ひつじ書房 2019
には、
批評と言うのは小説の優れている点や不十分な点を指摘し、その文学史的位置や価値を論じるもの103
という定義がありました。
要は、審査員!
かなという解釈で非常にしっくりきました。
しかし、今回読んだ
高校生のための批評入門 梅田貞夫・清水良典・服部左右一・松川由博 ちくま学芸文庫 2012 (文章は1987)
には、さらに幅広い定義が紹介されていました。
批評とは世界と自分をより正確に認識しようとする心の働きであり、皆さんの内部で日々生き方をみちびく力として働いているものです9
批評
→人が事物に対して他者に対してあるいは自分に対して、ひいては世界に対して抱き持つ精神の働き46
→ 1人の人間として何かを考えて生きている限りそれは在るのである47
批評に目覚める事は他とは違う私の流儀が確立されることである48
わずか1語でも人が自分の考えを言葉の発見として自覚した時既に批評は築かれているのである48
無批判に成り立っている価値を解体してしまう力が批評にはある49
批評の精神はむしろその厄介な人生と複雑な世界とをしたたかに生き抜く武器ともなる力50
批評は人を孤独にする、人々が疑問にも思わないことに違和感を抱き、人々と自分との違いを自覚するところから批評が始まるとすればそれも当然と言えるかもしれない384
といった定義です。
つまり、判断すること、生きるということなのでしょうか。
具体的にどんな場面に高校生は批評を行うのか。
著者は、若桑みどりさんの文章を批評しながら、高校生にこんなメッセージを書きます。
あなたが今の自分や学校や社会に少しでも違和感をいだいているとしたら、それは歴史的な感覚をつちかうよい機会となるだろう。同時代人に異時代人を感じることによって初めて異時代人に同時代人を見いだすことができるのだから。今の学校で、例えば自由が乏しいと感じるならば、必ず1度は自由の歴史について思いを馳せる必要があるだろう。そしてそれがまだ書かれていなければ、あなた自身が書いたとしても一向に構わないのである484
自由について判断し、自分の思う自由に向かって行動すること、それも批評なのかもしれません。
最近また、情報統制か改造iPhoneだからか、コンスタントにブログが使えなくて寂しいです、、、
パソコンは課金して特別なアプリをいれないとSNS使えないですし、、、