ケンシ@『学び合い』と真正の学びブログ

本の紹介、高等学院の立ち上げ、育児について書いています。以前は、『学び合い』、真正の学び、社会科教育などをメインに書いていました。

アメリカがベトナム戦争に介入したのは資本主義を守るためではない?〜『アメリカ外交50年』〜

中国語の勉強(mian qiang)には、studyの意味はない!

ケンシです!

 

 

 

今日は

 

 

 

アメリカがベトナム戦争に介入したのは資本主義を守るためではない?〜『アメリカ外交50年』〜

 

 

 

 


について書きたいと思います。

 

 

 

不勉強で、アメリカがベトナム戦争に介入したのは資本主義を守るため

 

 

 

という

 

 

 

教科書通りの解釈しか頭にありませんでした。しかし、

 

 

 

アメリカ外交50年 ジョージFケナン  近藤晋一、飯田藤次、有賀貞  岩波現代文庫  2000(書かれたのは1951   1985 増補版)

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によると、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ホー・チ・ミンと彼の同調者はソ連の傀儡に過ぎないし、従って彼らによるベトナム制圧はそれによる征服に等しいという確信であった、ワシントンにはベトナム共産主義者マルクス主義イデオロギーよりもナショナリスト的衝動によって動かされている可能性を信じない雰囲気があった247

 

 

 

アメリカの外交政策は世界各地で起こる事柄についての決定要因であり、それは中国を含む世界のいずれの国においても、共産主義への同調を表明する指導者が権力を掌握することを防ぐ能力を持っている、従ってもし、それにもかかわらずいずれかの国で共産主義者が勢力を伸長した場合、その責任は常にそのとき政権の座にあったアメリカ政府の側に弱気怠慢あるいは無分別あるいは適切な反共思想の欠如が存在したためである、マッカーシズムはこのような見方を一般の人々に抱かせたのである、各政権がこのようなけしからんぬ避難に正面から対決しなかった為に、それら政権は繰り返し彼らの犠牲となった、その結果がヴェトナムなのであった、いずれの政権もヴェトナムにおける共産主義者の支配を防止するために努力する気がないという印象を与えるような立場を表明できるとは考えもしなかったばかりでなく、ニクソン政権に至るまで、いずれの政権も、一旦そのような努力に着手してしまうと、それが希望のないものであることを認めざるを得なくなった時にも、ヴェトナムを失ったという馬鹿げた非難にさらされることを恐れてあえて、介入から手を引こうとする勇気に欠けていたのである252

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


と述べられています。つまり、ベトナム戦争

 

 

 

資本主義vs共産主義ではなく、

 

 

 

ベトナムナショナリストvs諸外国

 

 

 

 


であり、

 

 

 

アメリカは

 

 

 

共産主義との戦いと見誤った

マッカーシズムの蔓延

・一部層からの「ベトナムを失った」という批判を恐れた

 

 

 

 


という理由からベトナム戦争に介入したという説もあるんだなと勉強になりました。

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