ケンシ@『学び合い』と真正の学びブログ

本の紹介、高等学院の立ち上げ、育児について書いています。以前は、『学び合い』、真正の学び、社会科教育などをメインに書いていました。

全裸監督2はとんでもなく泣ける

 

石の意思!
ケンシです!


今日は


全裸監督2はとんでもなく泣ける


について書きたいと思います。


全裸監督2を観終えました。



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※この記事はネタバレを含みますので、今後見る予定のある人は注意です。


この作品は、
AV監督・村西とおるの生き様を描いた作品です。
本作のあらすじをざっくりまとめると

 

 


企画モノが売れる
10億円の売り上げ
「空からエロを降らせる」べく、
全ての売り上げを衛星に投資
反対した仲間・川田を切る
部下の裏切りに合い、給料なども払えなくなる
それでも衛星に投資
首が回らなくなりヤクザに金を借りる
返せなくなり倒産
ヤクザに命を狙われるも元仲間は金を持ってると発言して姿をくらませる
ヤクザが元仲間から金をまきあげる、元仲間たちのスタジオを破壊する
元仲間・トシが村西を殺そうとする
トシが銃口を向けてもエロについて熱く語る村西を見逃す
元仲間・トシが元仲間たちを守るためにヤクザのドンの命を奪う
トシは刺されまくり命を落とす。刺されまくってるときになぜか「What a wonderful world」が流れる
元仲間たちは作品作りを再開し順調
村西はお金がなくてホームレスになる
(トシのおかげで命を狙われることはなくなる)
元仲間・川田が村西と浜辺で会う

 

 

 

という流れです。


どこで泣けたかというと


川田と村西が浜辺で話すシーンなんですよね。


ここで川田が村西に、元仲間・トシが死んだことを告げるんです。


そして、

 

 

あいつはね
あんたのことをずーっと。
ずーっと受け入れ続けたたった一人の男ですよ。
あいつからあんたのことを拒んだことないだろ

 

 


と伝えるんです。
そして、トシの回想シーン。
前作の『全裸監督』で描かれたのですが、トシが村西をエロの道に誘ったのでした。
そして、ヤクザに命を狙われた村西を、命を捨ててまで守ったんです。
『全裸監督』という作品は、村西とおるという人物は、トシで始まりトシで終わる物語、人物だったんです。


このシーンで


なぜトシが刺されまくってるときに「What a wonderful world」が流れたかわかりました。(解釈できました。)


自分が惚れ込んだ人物のために
命を捨てて行動した、トシの人間として最大の他者貢献。命の煌めきの素晴らしさ。
それをトシが刺されているシーンでは演出していたんです。だから、素晴らしい命に、素晴らしい人がいた世界に。「What a wonderful world」は流れたのでした。


そして回想後、川田は村西に

 

 


全部つないでくれたのは結局あいつなんですよ
だからせめて村西さんらしくしてください
あいつが好きだったのは監督してのあなたなんです


村西さん、あなた元々セールスマンだったんですよね?
あなたにかかれば何でも売れるってトシがよくそう言ってました


この石、あなたならどう売りますか

 

 


と石を村西に投げます。


それに対して村西は

 

 


こちらの
今私が手にしているもの。
これね、世界中の海を渡り歩いて
もう何十年何百年かけてね、この砂浜にたどり着いた。
世界で一つだけの石なんですよ
ご覧になってください
荒波にもまれて、方方(ほうぼう)にぶつかって。
その強さ。
そしてね。何十回、何十万回と荒波にペロペロペロペロなめられてできたフォルム。
セクシーでございましょ。
このセクシーなのはね、海、この世界中の海に抱かれたときにね、その養分っていうのをね、全部吸ってきてるんですよ。
これ、悪い石ですよ。だからね、みんなを虜にした。この石はセクシーさ、パワーがある。これもうね、言ってしまえば地球なんですよ。小さな地球。この非常にパワーを秘めた石。ご自身の手で感じたいと思いませんか?
(川田触る)
(触った瞬間に)
シンデレラ!
ガラスの靴がね、シンデレラの足にピタッとはまったように、この石、川田さんの手にピタッとハマってますよ。非常に似合ってますよ。元々あなたのものだったように。戻りたい戻りたいとさっき私が持っていたときに言っていた気がしたんですよね
これね川田さん、私が渡したんじゃないんです。
石のい、意思。
私が渡したんじゃない。
石の意思なんですよ。
大事なところで噛んでしまった。
川田さん、見てください、これ。
これですよ、これ。見つけましたよ。
この石って元々は1つだったんですよ。
長い旅をやってる間にね、2つに割れて。
それが今、偶然つきましたよ。ここに。
セットですよ、もっといてください。

 

 


とセールスをするんです。そしてこのシーンは終わり、村西とおるがテレビで汚れ役をしているシーンが流れます。あがいているんですね。


50億の借金をつくり、ヤクザに追われ、ホームレスになっても生きようとする。自分の強みだったセールストークをぶちかます。こうした村西とおるの生への執着。生命の力強さ。
そして、流石にお金は貸せないけれど、村西のせいでお金を巻き上げられ、スタジオを破壊され、仲間であるトシを失ったのに、村西にセールストークをさせることで村西を奮い立たせようとした川田の包容力。
人間の大事な部分を見せつけられました。
そして、石を通して間接的に「元の関係に戻りたい」と伝える村西と、それがしたくてもできない川田のやり取りに、古来からの侘び寂びというか切なさを感じ、涙。


全裸監督2、おすすめです。

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