ケンシ@『学び合い』と真正の学びブログ

本の紹介、高等学院の立ち上げ、育児について書いています。以前は、『学び合い』、真正の学び、社会科教育などをメインに書いていました。

なぜ世界初の国内標準時はイギリスで制定されたのか〜『サピエンス全史(下)』〜

 


酷評は嫌だ!

ケンシです!

 

 

 

今日は

 

 

 

なぜ世界初の国内標準時はイギリスで制定されたのか〜『サピエンス全史(下)』〜

 

 

 

について書きたいと思います。

 

 

 

なぜ世界初の国内標準時はイギリスで制定されたのでしょうか。

 

 

 

産業革命で工場労働者が増え、精密に管理する必要が生じたから

 

 

 

と思っていました。

 

 

 

それを補強する文献を見つけました。

 

 

 

サピエンス全史(下) 文明の構造と人類の幸福 ユヴァルノアハラリ 柴田裕之訳  河出書房新社  2016

 

 

 

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によると、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

産業革命によって時間表と製造ラインは人間のほぼあらゆる活動の定型になった、工場で人々の行動に時間枠が課せられると厳密な時間表はほどなく学校でも採用され次いで病院や官庁、食料品店でも導入された、製造ラインや機械とは無縁の場所においてさえ時間表が全てを支配するようになった、工場の勤務が夕方五時に終わるのであれば近隣の酒場は五時二分には店は開いておいた方がいいからだ186

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということなんですね。

そして、

公共交通機関も!

という流れになるけれども、各地の時刻は不統一

そこで、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこでイギリスの鉄道会社各社は1847年に1同に会して相談し、以降すべての鉄道時刻表はリバプールマンチェスターグラスゴーなどの現地時間ではなくグリニッジ天文台の時刻に準ずることで合意した、その後この鉄道業界の例にならう期間が続々と登場した、そして1880年にはついにイギリス政府が同国における全ての時間表はグリニッジの時刻に準ずることを定めた法律を制定するという前代未聞の措置を取った、歴史上初めて一国が国内標準値を導入し各地の時刻や日の出から日の入りまでのサイクルではなく人為的な時刻にしたがって暮すことを国民に義務づけたのだ  187

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


とのことです。

そして、この流れを受けて、ラジオ、腕時計が登場していきます。

 

 

 

実は、国内標準時は鉄道業界の動きによって決まったわけです。

 

 

 

だからこそ、ある国の鉄道業界は、時刻表にこだわるし、時刻表オタクという人たちがいるのかもしれません。

 

 

 

もしそうだとしたら、時刻表の来歴を学べますね。

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