ケンシです!
今日は
時代を通観する問いの例〜『平城京の時代』〜
について書きたいと思います。
『平城京の時代 シリーズ日本古代史④』 坂上康俊 岩波新書 2011
を読みました。
・時代を通観する問いを授業に盛り込むためにはどうしよう?
・時代を通観する問いだけじゃ、生徒が興味を持たないんじゃないか?
という人に向けて書きたいと思います。
時代を通観する問いを授業に盛り込むためにはどうしよう?
日本史探究などで、学習指導要領上、「時代を通観する問い」を表現することが求められるようになりました。
急にそんなこと求められても困っちゃう。
という先生もいるかもしれません。
どうしたら、時代を通観する問いを授業に盛り込めるのでしょうか?
私としては、「本を読もう」
に尽きるなと思います。
特に時代像を描こうとしている本に出会えると最高です。先程紹介した
『平城京の時代 シリーズ日本古代史④』 坂上康俊 岩波新書 2011
では、平城京の時代を
ナショナリズムの高揚の中で、この時代に日本の国家と文化の原点ともいうべき高い評価 ⅲ
に値すると述べ
と述べています。
これらの文章、この本を生かして
平城京の時代とはどんな時代か?
と問い、探究していくのもいいかもしれません。
時代を通観する問いを授業に盛り込むためには
- 本を読む
- 時代像を描こうとしている本に出会う
- 問いを立てる
が必要なのかもしれませんね。
しかし、これだけでは物足りない人もいるのではないでしょうか?
時代を通観する問いだけじゃ、生徒が興味を持たないんじゃないか?〜本質的な問い〜
平城京の時代とはどんな時代か?
と問われて
知りたい、考えたい
と思う高校生は少数です。
そこで、
『コモングッドのための歴史教育』
『歴史総合パートナーズ9 Doing History 歴史で私たちは何ができるか? 』
『社会科授業づくりの理論と方法』
『真正の評価』
などを生かして
現代の問題にも通じる問い
来歴を探究する問い
つまり、
本質的な問いを
時代を通観する問いとセットで問うのが手です。
平城京の時代とはどんな時代か?
に
日本政府はいつからあるのか
日本人というアイデンティティが生まれたのはいつ頃だろうか
という問いを加えると
平城京の時代とはどんな時代か?
と問うだけよりは、
多くの生徒の探究心を引き出せると思います。
こうした
時代を通観する問い
本質的な問い
について考えることができたので
『平城京の時代 シリーズ日本古代史④』 坂上康俊 岩波新書 2011
はおすすめです。
いかがでしたでしょうか?
・時代を通観する問いを授業に盛り込むためにはどうしよう?
・時代を通観する問いだけじゃ、生徒が興味を持たないんじゃないか?
と思う人に貢献できれば幸いです。