ケンシ@『学び合い』と真正の学びブログ

本の紹介、高等学院の立ち上げ、育児について書いています。以前は、『学び合い』、真正の学び、社会科教育などをメインに書いていました。

芥川賞の決め方〜『推し、燃ゆ』『1R1分34秒』『火花』『スクラップアンドビルド』から〜


ドーナッツ!
ケンシです!


今日は


芥川賞の決め方〜『推し、燃ゆ』『1R1分34秒』『火花』『スクラップアンドビルド』から〜


について書きたいと思います。


こないだ芥川賞が決まりましたね。


そこで、全くの素人の素朴な感覚なのですが、


あぁ、芥川賞ってこういう作品よね


と感じたことをまとめておきたいと思います。こないだ読んだ


推し、燃ゆ 宇佐見りん 河出書房新社 2020


f:id:kenshimanabiai:20220215191836j:image

https://amzn.to/3gS4Ayp


を読んで、書いてみようと思いました。


この本は、「推しが炎上した。ファンを殴ったらしい。」と、推しが炎上した高校生の話です。高校生の人生における


その中で心に残ったのは、

 

 


なぜ推しが人を殴ったのか、大切なものを自分の手で壊そうとしたのか、真相はわからない。未来永劫、わからない。でももっとずっと深いところで、そのこととあたしが繋がっている気もする。彼がその眼に押しとどめていた力を噴出させ、表舞台のことを忘れてはじめて何かを破壊しようとした瞬間が、一年半を飛び越えてあたしの体にみなぎっていると思う
123
あたしにはいつだって推しの影が重なっていて、二人分の体温や呼吸や衝動を感じていたのだと思った
123 124

這いつくばりながら、これがあたしの生きる姿勢だと思う
二足歩行は向いてなかったみたいだし、当分はこれで生きようと思った。体は重かった。綿棒をひろった 125

 

 


という表現です。


描写がうまいな、リアルだな
地の文、心理描写が芥川賞のウリなのかな


と感じました。


平坦な日常を人間味たっぷりに、豊かに描く。
そして〇〇とは、〇〇と人間の関係とはについて考えさせられる。
それが芥川賞なのかもしれません。
本作では、推しとは何か。推しと人間はどんな関係にあるのかが探究できました。


他の読んできた芥川賞作品で考えると、
『1R1分34秒』では


仕事とはなにか。ボクサーとは何か。


『火花』では、


ユーモアとは何か。芸人とは何か。青春とは何か。挑戦とは何か。


スクラップアンドビルド』では、


老いとは何か。


について探究できました。


地の文がうまい
日常が豊かに描かれる
〇〇とは何かという問いがある


のが芥川賞作品なのかなと感じました。


みなさんはどうおもいますか?

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