ドーナッツ!
ケンシです!
今日は
芥川賞の決め方〜『推し、燃ゆ』『1R1分34秒』『火花』『スクラップアンドビルド』から〜
について書きたいと思います。
こないだ芥川賞が決まりましたね。
そこで、全くの素人の素朴な感覚なのですが、
あぁ、芥川賞ってこういう作品よね
と感じたことをまとめておきたいと思います。こないだ読んだ
推し、燃ゆ 宇佐見りん 河出書房新社 2020
を読んで、書いてみようと思いました。
この本は、「推しが炎上した。ファンを殴ったらしい。」と、推しが炎上した高校生の話です。高校生の人生における
その中で心に残ったのは、
なぜ推しが人を殴ったのか、大切なものを自分の手で壊そうとしたのか、真相はわからない。未来永劫、わからない。でももっとずっと深いところで、そのこととあたしが繋がっている気もする。彼がその眼に押しとどめていた力を噴出させ、表舞台のことを忘れてはじめて何かを破壊しようとした瞬間が、一年半を飛び越えてあたしの体にみなぎっていると思う
123
あたしにはいつだって推しの影が重なっていて、二人分の体温や呼吸や衝動を感じていたのだと思った
123 124這いつくばりながら、これがあたしの生きる姿勢だと思う
二足歩行は向いてなかったみたいだし、当分はこれで生きようと思った。体は重かった。綿棒をひろった 125
という表現です。
描写がうまいな、リアルだな
地の文、心理描写が芥川賞のウリなのかな
と感じました。
平坦な日常を人間味たっぷりに、豊かに描く。
そして〇〇とは、〇〇と人間の関係とはについて考えさせられる。
それが芥川賞なのかもしれません。
本作では、推しとは何か。推しと人間はどんな関係にあるのかが探究できました。
他の読んできた芥川賞作品で考えると、
『1R1分34秒』では
仕事とはなにか。ボクサーとは何か。
『火花』では、
ユーモアとは何か。芸人とは何か。青春とは何か。挑戦とは何か。
『スクラップアンドビルド』では、
老いとは何か。
について探究できました。
地の文がうまい
日常が豊かに描かれる
〇〇とは何かという問いがある
のが芥川賞作品なのかなと感じました。
みなさんはどうおもいますか?