日常!
ケンシです!
今日は
反例をあげる重要性『ファスト&スロー 上』より
について書きたいと思います。
学校教育では、社会や国語の授業で討論を行うことがあります。その中で、「反例」をあげる重要性が注目されることがあります。「おにぎりは鮭が一番うまい」という主張に対して、「おかかが一番だというアンケートがある」「ツナマヨが一番だという人もいた」という切り返しが反例ですね。
また、数学では証明の範囲で真や偽、逆裏待遇などで、反例をあげることもあります。
こうした中で、なぜ反例をあげる必要があるのか
心理学的に深めていきたいと思います。
今回、読んだのは
ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 上 ダニエル・カーネマン 村井章子訳 早川書房 2012
です。
同僚の尊敬する先生におすすめしてもらいました。
この本で、
彼の二次面接が一次面接ほど好印象でなかったのは、失敗しないように緊張していたせいかもしれない。
という、とある面接官の分析が使われています。
一次面接に比べて二次面接がいまいちだった人の原因について述べられています。
実際は
平均への回帰 258
と呼ばれる減少が起きており、
一次面接が出来すぎだった可能性のほうが高い 271
にもかかわらず、一次面接が良かったせいで「二次面接も良いはずだ」という思い込みが発生しているようなんです。
こうした思い込みやエラーを
と筆者は読んでいます。
こうしたヒューリスティックに対して、
「こういう例もあるかもよ?」
と反例をあげれば、エラーや分析の誤りを見直す機会がつくれるかも?
討論学習や数学の反例をあげる思考は日常生活でも役に立つかもしれません。
反例をあげたらなんだよ
という人に少しでも貢献できれば幸いです。