厳戒!
ケンシです!
今日は
三角比を学ぶ意味〜数学フィールドワーク〜
について書きたいと思います。
生徒が
「先生、三角比(サイン、コサイン、タンジェント)なんて学んでも意味なくないですか?」
というので、フィールドワークに出ました。
目標は、
三角比を学ぶ意味
を言語化する
です。こんなワークシートを使ってみました。
学校から見えるタワー
を実際に三角比(サイン、コサイン、タンジェント)を使って計算。
その後、
タワーの写真を撮ってフォトコンテストに応募する。
自分がいいな、と思った写真の角度を三角比を使って整理したり、被写体の比率を数値化したりしました。
その後、
三角比を学ぶのは、
写真家、建築家、研究者、都市計画者(公務員)など、天才肌の人が感覚的にやっていることを、言語化するため
言語化することで、天才と同じクオリティで仕事ができたり、日常生活を頼んだりできるかもよ
他には、
数学と年収の相関関係があったり、
(『シン・ニホン』より)
思考の訓練になったり
こんなん言われても意味なんてねぇよって思う人には意味づけのトレーニングになったり
みんなはどう思う?
と語り、問いかけました。
すると、大きく3つの反応が返ってきました。
日常生活に役立つかも
と比較的前向きな反応(やや忖度か?)
写真家、建築家など様々な職業に使えると思いました
というせっかくフィールドワーク連れてってもらったしな
という忖度バリバリな反応
そして
数学好きな人にとっては楽しいんだろうな
という意味をほとんど感じていない反応
がありました。
このフィールドワークをやるきっかけになった
「先生、三角比(サイン、コサイン、タンジェント)なんて学んでも意味なくないですか?」
といった子はどの反応だったかというと
数学好きな人にとっては楽しいんだろうな
でした。
そういう意味では大失敗です。
目標を達成できませんでした。
しかし、みんな
めちゃくちゃ楽しそうに参加してくれました。
最初のタワーまでの距離を測るときもウキウキやってくれましたし、写真もパシャパシャ楽しく取ってくれました。
そして、生徒同士のつながりも生まれていきました。
ねらいの達成としてはいまいちでしたが、生徒の満足度を上げるという点ではよかったです。
しかし、数学を専門にしていない自分にはこのあたりが限界かもなと思いました。あとは数学の先生と協力して、毎時間、社会問題を数学的にアプローチしてみたり、開き直って「数学者の思考を体験するのが数学や!」とやっていくしかないのかなと感じます。
みなさんは、三角比を学ぶ意味はなんだと思いますか?