しなやか〜!
ケンシです!
今日は
流動型『学び合い』はLIFESHIFTを促進する
について書きたいと思います。
時間割まで子供が決める! 流動型『学び合い』の授業づくり 高橋尚幸 小学館 2020
https://amzn.to/3g89Aij
を読みました。
一言でいうと最高ですね。
10年後、多くの学校がこういう教育になっていてほしいです。
そうでなければ、自由に個人の興味関心を生かして学べる通信制教育(小学校ならクラスジャパン、中学校ならN中、高校なら通信制高校)に勝てません。
先生、体育は4時間目にしたいです
(中略)
わかりました
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こんなふうに子どもたちが時間割を決める。子どもたち自身が主体です。
『学び合い』とは、
一人も見捨てないという願い、子どもたちは有能であるという子ども観、学校は多様な人と折り合いをどうつけるか学ぶ場であるという学校観に支えられた考え方です。
授業レベルでいうと、多くの場合
最初の5分は、「一人も見捨てない」ことに関する語り、課題の提示
中盤の40分は、子どもたちが課題に取り組む
最後の5分はフィードバック
という形になります。
『学び合い』の考え方だと、学習方法を子どもたちが決められました。
しかし、
どうして算数をやっちゃいけないんだよ。まだ終わっていないのに! 12
という子どものセリフから
自然発生的に生まれた17
流動型『学び合い』では、時間割、学習内容すら子どもたちが決められます。そして、タイミングも。
自由に学べる空間。とてもワクワクします。
そしてこの流動型『学び合い』は、
『LIFESHIFT 100年時代の人生戦略 』リンダグラットン アンドリューコット 池村千秋 訳 東洋経済新報社 2016
のいう
LIFESHIFTを促進するなと感じました。
LIFESHIFTとは
人生がどのように変わるか 22
→70代、さらには80代まで働く 23
→新しい職種とスキルが登場する 23
→人生はマルチステージ化する 25
→若々しく生きる 30
→18〜30歳の層の一部が年長世代とは異なる行動を取り、選択肢を狭めないように、将来の道筋を固定せずに柔軟な生き方を長期間続けるようになる 30 31
→人々は人生で移行を繰り返す結果、生涯を通じて高度な柔軟性を維持するようになる。進化生物学で言う「ネオテニー(幼形成熟)」のようなものだ。これは、動物が幼体の性質を残したまま成体になることを指す言葉である。それと同じように、大人になっても思春期的な特徴を保ち続けて、高度な柔軟性と適応力を維持することにより、一定の行動パターンにはまり込むのを避ける 31
→同世代の人たちが一斉行進するように人生のステージを進む時代が終われば、さまざまな年齢層の人たちが混ざり合い、世代間の相互理解が促進され、年長者が若々しさを保ちやすくなるだろう 31
と言われるような柔軟で、色んな人が混ざり合っている状態です。
言い換えれば、
いまは、ある人が大学生だと聞けば、だいたい年齢がわかる。ある人が上級管理職だと言われれば、年齢はおおよそ察しがつくし、今日まで歩んできた道のりもほぼ推測できる。マルチステージの人生が当たり前になれば、そうはいかない。「大学生」という情報だけでは、年齢を推測できなくなる。エイジとステージがイコールで結びつかなくなる 29
という「エイジとステージがイコールで結びつかなくなる」状態です。
こうした社会で生きていくためには、何を学ぶか、内容も方法も自分で柔軟に決めていくしなやかさが必要です。
こうしたしなやかさを流動型『学び合い』は鍛えてくれるのではないでしょうか。