京急!
ケンシです!
今日は
民主主義は地方にある〜地域の学校施設更新計画説明会に参加して〜
について書きたいと思います。
以前、
「学校の統廃合計画がすすむ!」
と
ビラが家に入ってました。
文科省が35人学級を進める中、規模の大きい学校にして大丈夫なの?
主権者を育てる社会科教師として、まずは自分が!
という思いから地域の学校施設更新計画説明会に参加してみました。
この記事では、
地域の説明会に参加することで学べること、気づけること
についてまとめていきます。
- 民主主義は地方にあるということ
- 役人の戦略、特徴
- シルバー民主主義と教育
1 民主主義は地方にあるということ
「緊張してしまう」と声を震わせながら質問する主婦。マイクを強く握りしめて熱く話すおじいちゃん。広がっていく対話。白熱教室とも言うべき熱い場が、民主主義が、そこにはありました。
地方に、地域に首を突っ込んでいけば民主主義に出会えます。
また、ただただ怒りをぶつける市民の方もいたのですが、
すごく質問のうまい市民の方がいて、こうした場における質問力を高めるコツについて学ぶことができました。
事前に役人の使う資料と異なる資料を複数吟味し、それらを活かしつつ、陳情を織り交ぜた質問などです。
職員会議などでも応用できるかもしれません。
2 役人の戦略、特徴
役人の方から学んだことが複数あります。
まずは、資料づくりです。
わかりやすいグラフ、地図がたくさん使われていて役人の方と交流すると学べることが多そうだと感じました。
次に、役人言葉です。家に投函されていたビラには、学校統廃合と書かれていましたが、終始
新しい学校づくりの検討
という言葉を使っていました。
角が立たない言葉選び。霞が関文学のようなものを垣間見ることができました。
また、「孫の世代までの」という言葉を使い高齢者が参加者に多いというニーズをとらえていたのも上手でした。
説明される方は、淡々と「熱が感じられない」説明で
あー、the役人か
と感じたのですが、説明終了後管理職の方が2分ほど熱く語っていたのも見事でした。
ただ、説明では目的、計画のメリットばかりで、デメリットや反論を踏まえた説明ではありませんでした。なぜでしょう?
質疑応答の時間に納得。
大量の質問がでるので、デメリットに関してはその時間に取っておく戦略か!
と納得しました。
また、質問に対して役人の方同士でしゃべらずに役割分担をし回答されている様子から、綿密な打ち合わせが行われていることも手に取るようにわかりました。
日曜日にも関わらず役人の方の仕事に感服です。
3 シルバー民主主義と教育
参加者20名の内、約70%の15人は60代オーバー、20%の4人が40代女性、そして20代のケンシでした。
(年齢は推定)
案の定、
シルバー民主主義
という状態でした。途中、参加者の方が
このメンバー、世代。おかしいですよ。これが学校、未来を考えるメンバーですか?もっと若い人に発信しないと
と発言してくれました。
60代オーバーの方々を前に勇気があるなぁと思いましたが、ありがたかったです。
この方の発言のように、若者の政治参加を促すために何ができるでしょうか。
問いを持つこと、意見を持つこと、学校外の聴衆にアイデアをぶつけること
にケンシは取り組んできました。
しかし、最近引っかかるのが
熟議民主主義の困難 その乗り越え方の政治理論的考察 田村哲樹(てつき) ナカニシヤ出版 2017
で紹介されている
「民主主義は余暇を要求してきた」46
という言葉です。
どれだけ関心や力を高めても今の社会の状態では民主主義に参加しづらいかもしれません。
週5で仕事。
アフター5は土日は休んだり趣味に打ち込む。
この生活のどこに民主主義に参加できるのでしょうか。
そんな葛藤、解決策を
8.21
オンライン社会科・公民科研究会
で発表します。
https://twitter.com/civics_study?s=09
(まだチラシなどはないですが、、、)
乞うご期待!!!