君だけを見て〜!
ケンシです!
今日は
『学び合い』の語りに使える本〜『サピエンス全史(上)』〜
について書きたいと思います。
遅ればせながら、
サピエンス全史 (上) 文明の構造と人類の幸福 ユヴァル・ノア・ハラリ 柴田裕之 訳 河出書房新社2016
を読みました。
歴史の道筋は三つの重要な革命が決めた約七万年前に歴史を始動させた認知革命、約一万二年前に歴史の流れを加速させた農業革命、そしてわずか五百年前に始まった科学革命だ 14
本書ではこれら三つの革命が人類をはじめ、この地上の生きとし生けるものにどのような影響を与えてきたのかという物語を綴っていく14,15
と述べ、ホモサピエンスについて、そしてその歴史について紐解いていく本です。
その中で、『学び合い』の語りに使えそうな部分を紹介します。
虚構すなわち架空の事物について語るこの能力こそが、サピエンスの言語の特徴として異彩を放っている39
共通の神話を私たちは紡ぎ出すことが出来るそのような神話は大勢で柔軟に協力するという空前の能力をサピエンスに与える40
アリやミツバチも大勢で一緒に働けるが、彼らのやり方は融通が利かず、近親者としかうまくいかない、オオカミやチンパンジーはアリよりもはるかに柔軟な形で力を合わせるが、少数のごく親密な個体とでなければダメだ、ところがサピエンスは無数の赤の他人と著しく柔軟な形で協力できる40
です。
このあたりの文章を引用しながら、
ホモサピンスの強みはなんだと思う?
ある本では、
見えないものを語る力
柔軟に協力する力
だと言われています。
アリやミツバチは協力できるけどほんの少しだけです。
柔軟に協力できるのは、ホモサピンスだけです。
一人一人は見えるけど、集団はうまく見えません。
見えない集団を信じて、柔軟に協力できるのは、ホモサピンスだけです。君たちだけです。
さあ、どうぞ