今日は
なぜ男の方が短命なのか〜『できそこないの男たち』〜
について書きたいと思います。
みなさん知ってのとおり、男性の方が2,3歳平均寿命が短いですよね。
これはなぜでしょう。
ストレスが原因だ、などの説もありますが、
によると、
すべての胎児は染色体の型に関係なく、受精後約7週目までは同じ道を行く。生命の基本仕様。それは女である。153
蟻の門渡り とわたり
→生命の基本仕様に介入してカスタマイズがかけられたことを示す、まごうことなき痕跡なのである。154
男性は、生命の基本仕様である女性を作りかえて出来上がったものである。だから、ところどころに急場しのぎの、不細工な仕上がり具合になっているところがある 166
アリマキ、メスだけ、クローン
XXをXに
できそこないのメスとしてオスが産み出される 178
冬だけ
単為生殖のシステムにはひとつだけ問題点があった。自分の子どもが自分と同じ遺伝子を受け継いで増えていくのはよい。しかし、新しいタイプの子ども、つまり自分の美しさと他のメスの美しさをあわせもつような、いっそう美しくて聡明なメスをつくれないという点 183
環境の大きな変化が予想されるようなとき、新しい形質を生み出すことができない仕組みは全滅の危機にさらされることになる183 184
生命が出現してから10億年、大気には酸素が徐々に増え、反応性に富む酸素は様々な元素を酸化するようになり、地球環境に大きな転機がおとずれた。気候と気温の変化もよりダイナミックなものとなる。多様性と変化が求められた。メスたちはこのとき初めてオスを必要とすることになった 184
ママの遺伝子を、誰か他の娘のところへ運ぶ使い走り。現在、すべての男が行っていることはこういうことなのである。アリマキのオスであっても、ヒトのオスであっても。184
人は女に生まれるのではない、女になるのだ
シモーヌドボーヴァワール
→生物学的に見て明らかに誤り 185
人は男に生まれるのではない、男になるのだ 185
歴史的、社会的にではなく、生物学的に、男の方が弱いのである 193
(男性に多い)テストステロンは免疫系を傷つけ続けている可能性がある 206
とのことです。
なるほど、と思いつつ、以前も書きましたが、
このような遺伝学や脳科学は決定論に陥りやすく、人種主義の議論を彷彿とさせるように感じてしまいます。
社会科教員としては、常にこういった決定論にはなぜ?を問いかけ、批判的に吟味したいし、批判的に吟味できる人を育てたいです。
しかし、そうは言ってもフリーザ様程ではないにしろ、寿命をのばしたいなとは思います。