ケンシ@『学び合い』と真正の学びブログ

本の紹介、高等学院の立ち上げ、育児について書いています。以前は、『学び合い』、真正の学び、社会科教育などをメインに書いていました。

大学入学共通テスト 平成30年度試行調査(2018年度 プレテスト) 地理B 解説  

 

大学入学共通テスト 平成30年度試行調査(2018年度 プレテスト) 地理B 解説

 

問題はお手数ですが大学入試センターのHPをご覧ください。

https://www.dnc.ac.jp/daigakunyugakukibousyagakuryokuhyoka_test/pre-test_h30_1111.html

 

こういう風に生徒に解説するぞ!  というものではなく、こんな感じかしら?

 

という試行錯誤の段階です。訂正箇所などあればコメント欄でドシドシお知らせください。

 

また、著作権に関しては弁護士ドットコムを確認いたしました。

https://www.bengo4.com/c_1015/c_17/c_1263/b_306639/

 

 

〇第1問

 

 

・問1  ③

 図を読み取れば平行ということがわかるので③か④が正答。

 内的営力は、地球内部からの熱エネルギーによって地形を変形させる力のことを指すので、④は誤り。

 

・問2  ⑥

 お手元の資料集で「火山の分布」「地震震源地」を確認すれば解ける。

 Bをカと扱うのはやや苦しい気がするが、、、。

 

・問3  ③

 お手元の資料集で「大気大循環と風」を確認すれば解ける。

 やや難しい印象。

 シは、山脈の風下ではなく、寒流の影響で雲が発生しない。冷涼海岸砂漠がこの海岸沿いに分布。

 スは、亜熱帯前線を指すため正? 

 

・問4  ③

 暑いの定義は何よ、なんて定義だ! とバイキング小峠ばりにツッコんでしまった問題。

 比較する気がない② ④ は除外。

 猛暑だけを見るより平均を比較した方がより「暑い」か全体的にわかるのではないかと仮説を立て ③

 (最近はやりの『FACTFULNESS』には「平均の比較」に注意 と書かれているが、、、。)

 

・問5  ⑥

 年代が古い=堆積している ことから、Pはツ

 伏流水が湧き出るのは扇央のためQはチ

 水田に利用されてきたことから、三角州の特性が見られるのでRはタ

 

・問6  ③

 被災者数が最も多いのは、取り上げられた地域の中で人口が最も多いアジア。

よって、ヌは被災者数

被害額に関しても、人口と相関する。加えて、インフラ整備が整っている南北アメリカが高い数値となる。よって、ナは被害額。

または、お手元の資料集で「地域別自然災害被害額の変化」などを確認

 

 

〇第2問

 

 

・問1(7)  ④

 石油の埋蔵量から①は西アジア

 石炭の埋蔵量から③は北アメリ

 残った②、④を比べると、天然ガスの「埋蔵量」が多いことから④がアフリカ

 と、無理やり解説してみたものの、首をかしげまくっています。「I’m a perfect human」

 の練習をしている人みたいになっています。

 お手元の資料集で「世界のエネルギー資源」や「石炭・原油天然ガスの地域別の生産と消費」を確認

 

・問2(8)  ②

 原油輸入量最大国はアメリ

 

・問3(9)  ⑤

 ザ・入試改革の成果が反映された問題。この問題ができねば新時代で生きてはいけぬ。

 解説に頼らず30分かけて、考えてください。それでもわからなければ、友人やご家庭の人、先生(教科問わない)に相談してください。

 それでもわからなければ、コメント欄に質問してください。

 

・問4(10)  ④

 輸入代替型から、輸出指向型に移行するので、①は誤り。

 アジアとの貿易は減少していないの②は誤り。

 都市人口の増加を抑制しないので③は誤り。

 

・問5(11)  ④

 お手元の教科書で「太陽光発電風力発電地熱発電」の国別割合を確認

 フィリピンは、新期造山帯に位置し、活火山も多い。国策で地熱発電を推進している。

 中国は川で繁栄した中国文明の維持を発揮し、水力発電がさかん。

 

・問6(12)  ③

 再生可能エネルギーが普及したら左下に移動する。

 

 

〇第3問

 

 

・問1(13)  ①

 お手元の資料集で「宗教別の人口」を宗派ごとに細かく確認

 

・問2(14)  ②

 ゲルマン語派ではなく、スラブ語派

 

・問3(15)  ⑤

 放熱性(熱どっか行け~、暑いのいやだ~)、日干しレンガ(雨が降らないので干せる)から、Kはウ

 狩猟、木材、から、寒くて農業ができない地域、木材のある地域が想定できる。よって、Mはイ

 太陽の強い、地中海性気候のまちでは石を利用した家屋がつくられる。よって、

 Lはア

 

・問4(16)  ①

 屋根が平らでも風通しは良くならないので②は誤り。

 疫病を防ぐために家屋を密集して建てません。知事に言われます。「密です。」と。よって③も誤り

 この家屋は乾燥地帯でみられるので、季節風は想定していない。よって④も誤り。

 

・問5(17)  ②

 お手元の資料集で「農業の起源と伝播」を確認。とうもろこしの起源はアメリカ大陸にあるとわかるので、③、④は誤り。

 ここからはやや難易度が高いが、世界史Aの記憶を思い出しながら、世界史Aの授業で使った資料集を引っ張り出してみよう。大交易時代(大航海時代)のページに、「アメリカ大陸と産物の伝播」のような内容はないだろうか。その内容を見ると、ヨーロッパ経由でとうもろこしが世界に広まっていった様子がわかる。よって①は誤り。

 こないだの朝食で飲んだコーンスープはアメリカ大陸に起源をもち、大交易時代の船乗りたちの情熱が、君の食卓まで運んだものだと思うと、前よりスープが美味しいような気がしてこないか?

 

・問6(18)  ③

 この問題も入試改革風の問題。

解説に頼らず30分かけて、考えてください。それでもわからなければ、友人やご家庭の人、先生(教科問わない)に相談してください。

 それでもわからなければ、コメント欄に質問してください。

 

 

〇 第4問

 

 

・問1(19)  ③

 オークランドも③のメルボルンも西岸海洋性気候。

①   はケアンズで熱帯。②はシドニー温暖湿潤気候。④はパースで地中海性気候。

オーストラリアは様々な気候が存在している。

 

・問2(20)(21)  ③ ⑦

 お手元の資料集で「サンゴ礁の発達と分布」を確認。オーストラリア北東岸にグレートバリアリーフがあることがわかる。

 また、「最寒月でも18度以上必要」などの記載がないだろうか。このことから、寒流が流れる南アメリカ西岸ではサンゴ礁が発達しないということがわかる。

 

・問3(22)  ①

 「見ればわかるっしょ。」

 と解説したら怒られるだろうか。家は壁などが少なく、風通しは良さそう。

 バナナの場合、実は木になる。地面から生えているこれはタロイモと判断できる。

 

・問4(23)  ④

 マーシャル諸島ミクロネシア連邦が多いことからアメリカがキと判断できる。

 パプアニューギニアや、ソロモン諸島、フィジーが多いことからオーストラリアがクと

 判断できる。(オーストラリアは今でもイギリス連邦に属し、イギリスとつながりが深い。)

 よって④

 

・問5(24)  ⑥

 Pは地理的に接近していることからス。(これがピンとこない方はトイレに世界地図をはろう。大学入試の地理は国名を覚える必要はない。しかし、なんとなくこれはこのへんだよなという地理認識が非常に重要になってくる。)

2015年にはどちらもフィリピン、インド、中国からの移民が増えている。アジアは経済的に成長しており、ニュージーランドやカナダとの結びつきを強めていることから、Qがシ。よって⑥

 

・問6(25)(26)  ③ ⑦

 少子高齢化によって国外に移住したいというニーズは高まらない。

 デジタルデバイドによって国外に移住したいというニーズは高まらない。  

 

 

〇第5問

 

 

・問1(27)  ②

 絞りやすいものから考えていこう。

 道の中で唯一山に囲まれている=谷(イ)なのは、C

 AとBで標高の高い部分(ウ)を通っているのはB

 よって、②

 

・問2(28)  ②

 フェリー発着所と師範校はややずれている。(く、苦しい説明・・・。)

①   は、「特殊鉄道 地図記号」で検索。③、④は読み取ると正しいことがわかる。

 

・問3(29)  ③

①   、②、④は読み取ると正しいことがわかる。③は「割合」を聴いている。産業別就業者数の推移を1980年と1995年と比較する。すると、第二次産業人口割合は30%から27%に減少していることがわかる。(数値のない第一次産業は計算から外して試算)

 

・問4(30)  ③

 この問題も入試改革風の問題。

解説に頼らず30分かけて、考えてください。それでもわからなければ、友人やご家庭の人、先生(教科問わない)に相談してください。

 それでもわからなければ、コメント欄に質問してください。

 

・問5(31)  ①

 Pは1960年代でサ。高度経済成長期のころ。

 Qは1970年代過ぎでシ。オイルショック後。

 Rは1990年代初頭。バブル崩壊のころ。

 地理の教科書、資料集をもちこんでも解けなかったかもしれない。

 現代社会、または中三の公民の授業をさーっと復習しておこう。

 それが手間ならばこれは「捨て問」かもしれないが、正直この問題が解けずに、大学に行こうなんて恥ずかしいと思った方が良いレベルの教養。

 

・問6(32)  ③

 タは「地理的なつながりの深い」と言っているのだから、韓国。

 (単純に近さで考えてOK)

 チは「地域の活性化を目指している」ので、Y。

   

 

〇参考文献

・『新祥地理B』帝国書院 2019

・『新祥地理資料COMPLETE2019』帝国書院 2019

 

こういう風に生徒に解説するぞ!  というものではなく、こんな感じかしら?

 

という試行錯誤の段階です。訂正箇所などあればコメント欄でドシドシお知らせください。

 

また、著作権に関しては弁護士ドットコムを確認いたしました。

https://www.bengo4.com/c_1015/c_17/c_1263/b_306639/

 

その他の教育ブログはこちら→ にほんブログ村 教育ブログへ
にほんブログ村