ケンシ@『学び合い』と真正の学びブログ

本の紹介、高等学院の立ち上げ、育児について書いています。以前は、『学び合い』、真正の学び、社会科教育などをメインに書いていました。

いい本の条件〜『職業は武装解除』から〜

 

The more  we know,  the  more  we  know we  don't know!
ケンシです!


今日は


いい本の条件〜『職業は武装解除』から〜


について書きたいと思います。


みなさんはいい本ってどんな本だと思いますか?


ケンシとしては、本は3段階、4種類あると捉えています。
(小説は除きます。主に学術書、新書、自己啓発書を念頭に置いています。)

 

 

 

 

 

 

 

知識を得られる本
世界を広げてくれる本・見方を得られる本
生き方を変えられる本

 

 

 

 

 


です。
特に、世界を広げてくれる本・見方を得られる本、生き方を変えられる本がいい本なのかなぁと感じています。


今回、
職業は武装解除  瀬谷ルミ子  認定NPO法人日本紛争予防センター理事長  朝日文庫  2015 (文章自体は2011)


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を遅ればせながら読んで世界が広がり、いい本だなぁと感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

武装解除とは、紛争が終わったあと、兵士たちから武器を回収して、これからは一般市民として生活していけるように職業訓練などをほどこし、社会復帰させる仕事  3

両親を殺され孤児になった子どもと、三十人を殺した子ども。手を差し伸べられるべきなのは、どちらだろう?   63

被害者に同じレベルの恩恵が行き渡ることはめったにない。加害者の人数と比べて、被害者の数が圧倒的に多いからだ。72

被害者たちは、元兵士たちの不満が爆発した時、犠牲になるのは自分たちであり、我が子であることが分かっている。そして、平和という大義のために、加害者の裁きをあきらめ、理不尽さをのみ込み、自らの正義を主張することを身を切られる思いであきらめる。72

一部の元兵士たちは、自分たちが困っていると訴えさえすれば誰かが支援をしてくれると感じ、自分たちの存在には価値があるという若干の誇らしさも感じるようになっていた  82

加害者が優遇され、もてはやされる風潮が長引くと、「無罪になって恩恵がもらえるなら、加害者になったほうが得だ」という価値観が社会に根付いてしまう 82

手厚い支援を受ける元こども兵が新品の制服と文房具を持って学校に通う一方で、一般の貧しい子どもたちは鉛筆ひとつ買えないような状況があった。それを見て育った子どもたちは、将来、争いの芽が再び生じたとき、果たして加害者側に回らず踏みとどまることができるのだろうか  82  83

 

 

 

 

 

 

 

というような、自分の知らない世界の様子と葛藤に触れられたためいい本だなぁと感じました。

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