県民show!
ケンシです!
今日は
なぜ資質能力より知識を重視する本が売れるのか〜『教師の勝算』〜
について書きたいと思います。
教師の勝算 勉強嫌いを好きにする9の法則 Daniel T. Willingham 恒川正志 訳 東洋館出版社 2019
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を読みました。
この本では、
技能より先に事実的な知識が必要 53
批判的思考過程そのものが、(環境から取得するものだけでなく)長期記憶に保持された事実的な知識と密接に結びついているから 58
批判的思考の過程は背景知識と結びついているのだ 59
知識はより重要だ。想像力のための前提となるからだ。89
感情を揺さぶる事柄は記憶に残りやすいが、感情は学ぶための必須条件ではない 109 110
心理学者は物語のことを「心理学的特権階級」と呼んでいる。物語の記憶は、頭の中でほかのタイプの記憶とは別に扱われるという特徴があるからだ 124
初心者と熟達者の認知能力は根本的に異なる 229
熟達者は機能的な背景知識を広く獲得し、知能的な手続きを無意識に処理できるようにすることでワーキングメモリの容量を節約している。では、ワーキングメモリにできた余裕で彼らは何をするのだろうか。その一つは、自分との対話(セルフトーク)である 244
と述べられています。
なぜアクティブ・ラーニングが推奨されている中で、こうした本が売れるんでしょう。
それは、
アクティブ・ラーニングは、知識がなければできない。
だからまずは一斉授業で知識を教え込もう。
とお考えになっている方が一定数いるからではないかと仮説を立てています。
文部科学省も再三、
知識か対話かというような二項対立では無い
というメッセージを発信してきましたが、なかなかそう受け入れられていない部分があるのでしょう、、、。