納豆はよく混ぜる!
ケンシです!
今日は
読書紹介〜『混ぜる教育』〜
について書きたいと思います。
『混ぜる教育 80カ国の学生が学ぶ立命館アジア太平洋大学APUの秘密』 崎谷実穂 柳瀬博一 糸井重里解説日経BP 2016
を読みました。
以下、ビビッと来た点です。
学生6000人中3000人が海外から
APUでは、いろいろな「人」が徹底的に「混ざっている」のです。キャンパスでは全国から集まった日本人と世界から集まった外国人の学生が混ざり、授業でも日本人と外国人の学生が混ざって学び、学生寮のAPハウスでも異なる国の学生同士が混ざって暮らす。あらゆる国の出身者が、混ざって勉強し、混ざって遊び、混ざってアルバイトし、混ざって喧嘩し、混ざって恋をする
APUでは、先生である教員と事務方の職員とが混ざって大学をつくり、学生と教員、学生と職員も混ざって、APUの「校風」をつくりあげました。別府という「地元」にも、国際色豊かなAPUの学生たちは積極的に混ざり、子どもたちに英語を教え、地域のイベントに参加し、ホテルや温泉旅館や飲食店でアルバイトをし、この街を彼らにとって第2の故郷にしました 20 21
真の国際大学創りに挑戦したいという立命館と地方発のブランドを創らねば生き抜けないという大分県がタッグを組んだジョイントアドベンチャーがAPU 44
「天空の城」
職員や教員の「営業活動」の成果
英語で授業が受けられるならば、欧米じゃなくて日本の大学に行きたいという声
APUの学生たち
→コミュニケーション能力が圧倒的に高く、どんな環境でもすぐに対応できて、ハードな仕事の現場でも音を上げない人が多い
糸井 さんの言葉
→温泉とグローバルって相性いいんです、たぶん。グローバルって言い方を変えれば、みんなよそ者、ってことでしょう。温泉街って、昔から傷ついた人や他にいられなくなった人が逃げ込んでくる場所です。異端の人をあっさり受け入れ、過去を聞かずに、かくまってくれる。そんな温泉街の妖しさ、やさしさ、懐の深さは、今の別府にも感じられます。温泉街は、ある種のアジール(聖域、避難所)なんです。だからこそ、異質な文化を持つ留学生が大量にやってきても、それに驚いて排除したり無視をするのではなく、まるごと受け入れてくれたのではないでしょうか。異質なひとや文化も混ざり合える。それが別府の街です。別府の温泉文化があったからAPUも学生たちもうまく混ざることができたんでしょう76 77
学生の50%を留学生に、50カ国以上から学生を集める、教員の50%を外国籍に 3つの50
2000年の開学の時点でほぼ達成
→最初っからやらないと、ずっとやらないでしょ
留学生が50%、治安が悪くなるのではという不安
→ひとづくり・まちづくり・えんづくりというパンフレットで対応
レポートの書き方とレポートを書くうえでの文献調査の方法を教える
リアル大学不要論に対して
→リアルな人間が混ざり合う教育環境は価値がある
FIRSTプログラム
→現地移動、アンケート調査。直前で目的地をあてがわれる
→ストレスが溜まる。それがいい。
→ストレスに直面すると、人は自分で考えるようになる
外国人教員に対しては
あなたのミッションはこれです
とみせる
→外国人教員が自己主張しすぎてAPUの教員の組織がうまく動かなくなるような事態を避けることが出来た
日本初の本格的な国際大学
国東半島(くにさき)
→雨少ない
→ためいけ、クヌギばやし
→くぬぎからしいたけ
→畳の材料
→ため池からの水で漁業も
→カゼ厶准教授により、論文。世界農業遺産へ
教員と職員を混ぜて国内と海外の有力高校を行脚させる
背水の陣、失敗したら帰れないという意識
この大学は、僕のために創られる大学だ
APUがまだ影も形もないときから、海外から応募してくれた学生、教員に職員、大分の人々、寄付してくださった企業のトップ、あらゆる関係者をひきつけたのは、最初に掲げた「これからのアジア太平洋地域をリードする人材を育てる、真のグローバルな大学を創ろう」という理念に皆さんが本気で共感してくださったから
しかも、到底クリアできそうにないと思われた、『3つの50』という高いハードルを掲げたから、よけいロマンを感じて、このハードルを超えるために力を尽くしてくれた 200
APUの開学は、大学を創るというよりは創業したばかりのベンチャーのよう
前例がない構想の大学だったので、案外プレッシャーはなかったんです。絶対実現させるぞという高揚感が初期メンバー全員にありました
文部省に怒られても25回足を運ぶ
坂本初代学長のリーダーシップ
→情熱を持って取り組んでいるなら絶対失敗しないだろうと思わせる何かがあった
留学生トラブル
→高速道路を歩いてしまう
→時間通りにこない、子供会や小学校
対応
→イエローカード制
→学生ハンドブックを具体的にかきかえる
→○○をしたら停学、奨学金の取り消しなど
チャイグリッシュ、シングリッシュ、ヒングリッシュを学生が拒絶
→世界には色々な英語があるのにいちいち拒絶していられるかと説得
混ぜるというのは混沌を認めることだ。ある意味でマニュアル化、定型化を拒否することだ
だから常に緊張を強いられるし、常に手間がかはかかる。しかしそれこそがグローバリゼーションであり、多様性を認めることなのだろう280
41億の寄付を集めた秘策
95年というのは、国内で完結していた古い日本経済が終わろうとし、ITを核に経済がグローバル化するまさに変わり目の年 286
→APUの開学発表
→ウインドウズ95
お願い文
→アジア太平洋地域は、未開発の資源や人口や多様な文化を豊かに抱え、21世紀の世界経済の活力の場となることは、誰の目にも明らかです。何よりも大切なことは国際的に通用する人材を育成することです。その人材によって、アジア太平洋地域の潜在能力を引き出すことは、日本国の役目であり、日本のためであり、企業のためであります
経団連トップにお願いを
仲良い人にお願いをしてもらう
豊田の会長に断られても橋本総理からお願いしてもらう!
企業人材の短期留学を行っている
外国人居住率
→シンガポール3割
→ニューヨーク35%
→ロンドン50%
→東京3%
ヤマト運輸の初外国人係長APU生
ここでいきてみてぇ。日本初の本格的な国際大学でいきてみてぇ、と思いました。
教員としてか、学生としてか、地域住民としてか分からないけれど。そう思いました。
このような革新的な学校を生んだのは
→ロマンで動く人が一定数いるということ
→そして日英ダブル授業(需要を満たす)
→大学の後ろ盾
→コネクションフル活用
あたりかなと感じました。
また、秋田県の国際教養大学との比較が欲しいなと思いHPを見ると
2004年開学、留学生20% 英語のみの講義
という点がAPUとは異なるようです。
(APUは2000年開学)
なにより、徹底的に「混ぜる」点がAPUはすごい。
ケンシも
男女、学年、教職員と生徒、地域、納豆。
たくさん混ぜていきたいと思います。