しみせん!
ケンシです!
今日は
ニュータイプとしての『学び合い』
について書きたいと思います。
『学び合い』は、
1人も見捨てないという願い、学校は折り合いをつける場であるという学校観、子どもは有能であるというこども観にもとづく教育の考え方。
大概、授業が始まったら教師が願いを語る。課題を提示する。子どもたちは立ち歩き相談しながら課題に取り組む。終了5分前になったら教師はフィードバックをする。という方法をとる。
とケンシは解釈しています。
この考え方は、ニュータイプじゃないかと思ったので書きます。
ニュータイプの時代
新時代を生き抜く24の思考・行動様式
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によると、ニュータイプとは以下の24の思考・行動様式になるようです。
オはニュータイプでは無い従来型の人間、オールドタイプの具体例を、二はニュータイプの具体例を示しています。文末の数字は該当ページ数です。
・価値創造
1 問題を解くより発見して提案する 10
オ 問題が与えられるのを待ち、正解を探す
二 問題を探し、見出し、提起する
2 革新的な解決策より優れた課題 11
オ 課題に向き合わずにイノベーションという手段にこだわる
二 手段にこだわらず課題の発見と解決にこだわる
3 未来は予測せずに構想する 11
オ 未来を予測する
二 未来を構想する
・競争戦略
4 能力は「意味」によって大きく変わる 11
オ 目標値を与え、KPIで管理する
二 意味を与え、動機付ける
5 「作りたいもの」が貫通力を持つ 12
オ スケールを求めて市場におもねる
二 自分がやりたいことにフォーカスを絞る
6 市場で「意味のポジション」をとる 12
オ 「役に立つ」で差別化する
二 「意味がある」で差別化する
7 共感できる「WHAT」と「WHY」を語る 12
オ HOWを示して他者に指示・命令する
二 WHAT+WHY を示して他者をエンパワーする
・思考法
8 「直感」が意思決定の質を上げる 13
オ 論理だけに頼り、直感を退ける
二 論理と直感を状況に応じて使い分ける
9 「偶然性」を戦略的に取り入れる 13
オ 生産性を上げる
二 遊びを盛り込む
10 ルールより自分の倫理観に従う 13
オ 組織のルール・規範に従って「無批判」に行動する
二 自らの道徳・価値観に従って「わがまま」に行動する
11 複数のモノサシを同時にバランスさせる 13
オ 量的な向上を目指す
二 質的な向上を目指す
・ワークスタイル
12 複数の組織と横断的に関わる 14
オ 一つの組織に所属し、留まる
二 組織間を越境して起動する
13 自分の価値が高まるレイヤーで努力する 14
オ 今いる場所で踏ん張って努力する
二 勝てる場所にポジショニングする
14 内発的動機とフィットする場に身を置く 14
オ 命令に駆動されて働く
二 好奇心に駆動されて働く
15 専門家と門外漢の意見を区別せずフラットに扱う 15
オ 専門家の意見を重んじる
二 素人の門外漢にも耳を傾ける
・キャリア戦略
16 大量に試して、うまくいったものを残す 15
オ 綿密に計画し、粘り強く実行する
二 とりあえず試し、ダメならまた試す
17 人生の豊かさは逃げることの巧拙に左右される 16
オ 一箇所に踏みとどまって頑張る
二 すぐに逃げて、別の角度からトライする
18 シェアしギブする人は最終的な利得が大きくなる 16
オ 奪い、独占する
二 与え、共有する
・学習力
19 常識を相対化して良質な問いを生む 16
オ サイエンスに依存して管理する
二 リベラルアーツを活用して構想する
20 他者を自分を変えるきっかけにする 17
オ 要約し、理解する
二 傾聴し、共感する
21 苦労して身につけたパターン認識を書き換える 17
オ 経験に頼ってマウントする
二 経験をリセットし、学習し続ける
・組織マネジメント
22 モビリティを高めて劣化した組織を淘汰する 17
オ 空気を読み、同調し、忖度する
二 オピニオンを出し、エグジットする
23 権威ではなく問題意識で行動する 18
オ 肩書きや立場に応じて、振る舞いを変える
二 肩書きや立場に関係なく、フラットに振る舞う
24 システムに耽落せず脚本をしたたかに書き換える 18
オ システムに無批判に最適化する
二 システムを批判し、修正する
です。
『学び合い』は、未来を予測しつつも構想します。
例えば、非正規雇用の拡大や、大失業時代を予測します。
一方、そんな状態でも1人も見捨てない社会を構想します。
そして、
共感できる「WHAT」と「WHY」を語る
をします。
課題を提示する。そしてなぜ学ぶか、語ります。
グループは組んでも組まなくても、移動しても自由なので
複数の組織と横断的に関わる
ことができます。
学び合うことで、
与え、共有します。
一斉授業という
システムに耽落せず脚本をしたたかに書き換える
べく、個別最適化の学びを推進します。
こういったことから『学び合い』は、ニュータイプの学びであるのかもしれません。